乃木坂46 遠藤さくら、『もしイケ』ヒロイン役で活躍 女優としての一面に寄せる期待

 現在放送中のテレビ朝日系土曜ナイトドラマ『もしも、イケメンだけの高校があったら』(以下、『もしイケ』)で、ヒロインの桜井カンナを演じる遠藤さくら。第2話までの段階で、平凡な主人公・池田龍馬(細田佳央太)との距離がすでに縮まり、目の手術をする少女・幸奈(稲垣来泉)のために千羽鶴を折るのを協力するなど、彼女から彼に関わろうとする積極性も感じる。

 明らかに池田のことが気になり始めているんじゃないかというカンナも、ついに第3話では池田と急接近しそうな予感。放送予告では「池田くんがイケ選、選ばれたらいいのになあ」と伝え、それに池田も乗り気になって彼女のためにイケメン化計画をはじめる。周りの女子とは少し違って、イケメンには全く興味がないカンナ。学校一の美少女でもあり、周囲とは違う池田の価値観に興味を持つ。そんな役を演じているのが遠藤さくらだからこそ、そのキャラクターがあそこまで透明度の高いヒロインとして成立しているのではないだろうか。

 遠藤さくらは乃木坂46のメンバーであり、2019年にはセンターにも選抜されるほどの人気の高さと実力を持っている。そして女性誌『non-no』の専属モデルとしても活躍しており、小顔で9頭身というプロポーションの良さはドラマや映画でも発揮できるに違いない。しかし、何を隠そう『もしイケ』が彼女にとって初の地上波ドラマ出演作品なのだ。ドラマのなかでの安定した演技からは、そういった印象を受けないので逆に驚いてしまう。

 とはいっても、2021年の3月から配信されていたひかりTVオリジナルドラマ『ボーダレス』への出演も記憶に新しい遠藤。病弱で、いつも自宅の中で本を読む大人しい少女・松宮結樹を好演していた。普段から読書が趣味であることも含め、演じる役が自分に近いと感じた遠藤は、役作りに関しても、そこまで作り込まなかったと公式スペシャルインタビューで語っている。また、基本的に共演者とは撮影が被らずに一人で撮影していたともコメントしており、そういった点ではワンシーンの中での出演者が多い『もしイケ』の現場は彼女にとって印象が大きく違ったことだろう。

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