他人を乗っ取った主人公がミッションを遂行 『ポゼッサー』特報映像&新ビジュアル公開
3月4日公開のブランドン・クローネンバーグ監督作『ポゼッサー』の特報映像と番外編ビジュアルが公開された。
クローネンバーグにとって『アンチヴァイラル』以来、8年ぶりに発表した長編第2作となる本作は、ある日、まるで自分が自分でないような感覚に襲われ、急遽自身の人格を再創造する必要を迫られたという監督自身の実体験から着想を得て製作されたSFノワール。
主人公のタシャ(アンドレア・ライズボロー)は、殺人を請け負う企業に勤務するベテラン暗殺者。上司のミッションのもと、特殊なデバイスを使ってターゲットに近しい人間の意識に入り込む。そして徐々に人格を乗っ取っていきターゲットを仕留めたあとは、ホストを自殺に追い込んで“離脱”する。すべてが速やかに完遂されていたが、あるミッションを機に、タシャの中の何かが狂い始める。
主演を務めたのは、『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』のアンドレア・ライズボロー。意識を乗っ取られる男を『ピアッシング』のクリストファー・アボットが演じたほか、ジェニファー・ジェイソン・リー、ショーン・ビーン、ガブリエル・グラハム、ロッシフ・サザーランドらが共演に名を連ねている。
公開された特報では、 「全世界が言葉を失った戦慄のSFノワール」のテロップに続き、他人を乗っ取った主人公タシャがミッションを遂行するシーンが映し出される。遠隔殺人に必要な特殊なデバイス、肉体と潜在意識の中に深く侵入していることを思わせる映像や点滅の激しいシーンなどが挟みこまれ、クローネンバーグ監督が「刺殺シーンで刺す回数を一回でも減らしたら作品が駄目になっていた」と語るバイオレンスシーンの一部が描かれる。さらに、「脱出」と呟いた後に全身に銃弾を浴びるシーンが映し出され、タシャの子供や彼女に意識と人格を乗っ取られる男も登場する。
あわせて公開された番外編ビジュアルでは、本作に登場する不気味な顔が大きく切り取られ、「監視による脳の制御」(BRAIN CONTROL THROUGH SURVEILLANCE.)という英語のコピーが添えられている。
■公開情報
『ポゼッサー』
3月4日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
監督・脚本:ブランドン・クローネンバーグ
出演:アンドレア・ライズボロー、クリストファー・アボット、ジェニファー・ジェイソン・リー、ショーン・ビーン、ガブリエル・グラハム、ロッシフ・サザーランド
撮影:カリム・ハッセン
編集:マシュー・ハンナム
美術:ケント・マッキンタイヤー
衣装:アライン・ギルモア
視覚・効果:ダン・マーティン
音楽:ジム・ウィリアムズ
配給:コピアポア・フィルム
2020年/英語/カナダ・イギリス合作/103分/1:1.78/原題:Possessor
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