阿部寛×横浜流星『DCU』はこれまでにないドラマの予感 映画のようなスケールと緊迫感

 1月16日21時からスタートする、TBS×海外プロダクション共同制作ドラマ、日曜劇場『DCU』。本作は水中の捜索に特化した架空の組織「DCU」(Deep Crime Unit)を舞台にしたオリジナルドラマで、手錠を持ったダイバーたちが“水中”の事件と、そこに隠された謎に迫るウォーターミステリーだ。

 1月9日には3カ国を同時に繋いだリモート試写会舞台挨拶が行われ、主演を務める阿部寛をはじめ、バディ役の横浜流星、中村アン、山崎育三郎、趣里、高橋光臣、岡崎体育、有輝(土佐兄弟)、市川実日子と豪華な顔ぶれが登壇。撮影秘話などのエピソードからは、早くもチームワークの良さが窺えた。初回放送を前に本作の見どころを紹介したい。

 本作は、海上保安庁に新設された水中事件や事故の捜査を行うスペシャリスト集団・DCUを舞台に、様々な水中での事件・捜査に挑む隊員たちの奮闘を描く。DCUとは潜水特殊操作隊の略称で、阿部が演じる主人公・新名正義はDCUの隊長。その新名とバディを組むのが、横浜演じる若き隊員、瀬能陽生。公式サイトに公開されているプロフィールにもあるように、瀬能は幼い頃に海難事故に巻き込まれ両親を亡くしたものの、新名の助けによって一命をとりとめた過去を持つ。

 同じチームの隊員には紅一点、成合隆子役に中村アン。海上保安庁史上初の女性潜水士というキャリアの持ち主だ。副隊長・西野斗真役には高橋光臣。西野は新名に隊長の座を奪われたことも影響し、新名と衝突する場面も。一方でチームのムードメーカー的存在、森田七雄役に岡崎体育。有輝(土佐兄弟)は、西野に憧れる大友裕也を演じる。

 本作の舞台となるのが水中事件。潜水特殊部隊なだけに水中での場面も多い。映像のスケールの大きさも見どころの一つ。事件の謎を水中……それも深い場所まで潜る緊迫した本作ならではのシーンをはじめ、ダイバーが命を掛けて挑む緊張感が漂うシーンも。まるで映画作品を観ているかのようなスケール感だ。ストーリー展開もテンポ良く描かれており、ハラハラドキドキさせられるのはもちろん、そこへ登場人物が織りなす人間模様も重なることでさらに引き込まれる。

 舞台挨拶では、阿部は30年以上前にダイビングの免許を取得していたと言い、今回の撮影に備えて準備してきたと明かしたほか、横浜や高橋が鍛えているという噂を聞きつけ、映画『テルマエ・ロマエ』以来のジム通いも再開。笑顔で語るも、本作に掛ける本気度や緊張感が伝わってくるエピソードだった。また、横浜も「みんなでライセンスをとって」と語ったように、キャスト陣はダイビングのライセンスを取得するところからスタート。岡崎は撮影に備えて17キロ痩せて撮影に臨んだことも告白(差し入れの美味しさに10キロ戻ったとも)するなど、現在も過酷な撮影が続いているに違いない。

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