『AND JUST LIKE THAT...』は衝撃的な幕開けに キャリーたちにも変化が?

※本稿は『AND JUST LIKE THAT... / セックス・アンド・ザ・シティ新章』第3話までのネタバレを含みます。

 30代の独立した女性4人の恋愛やセックスライフが赤裸々に綴られ、親友として何でも語り合える彼女たちのドラマに世界中で夢中になる人が続出した大ヒットシリーズ『セックス・アンド・ザ・シティ』(SEX AND THE CITY:以下、SATC)。その待望の続編『AND JUST LIKE THAT... / セックス・アンド・ザ・シティ新章』(以下、AJLT)の配信がついに始まった。ニューヨーク・マンハッタンで、それぞれキャリアを持ち、タイプが違うけれど固い友情で結ばれた彼女たちの生き方や、素敵なファッションに憧れを抱くとともに、口に出し難かったセックスに関する悩みなどが取り上げられ大いに共感を呼んだ『SATC』。『AJLT』では、50代になった登場人物たちのリアルを正面から描き、現在の彼女たちがどんな人生を歩んでいるのかを見せてくれている。

 『SATC』は2004年のTVシリーズ終了後、2008年と2010年に2本の映画が公開された。新聞に「SEX and the CITY」という連載を持つコラムニストのキャリー(サラ・ジェシカ・パーカー)、アート・ギャラリーのディーラーであるシャーロット(クリステン・デイヴィス)、法律事務所で働く弁護士のミランダ(シンシア・ニクソン)、そしてPR会社の社長サマンサ(キム・キャトラル)は、11年ぶりに作られた続編ではどうなっているのか? 11年の間に彼女たちにどのようなことが起きたのか……?

 『AJLT』は、どんなに忙しくても集まって近況を報告し合うキャリーたちの定番のブランチシーンから始まる。でも、そこにサマンサの姿はない。キム・キャトラルが番組には戻らないというニュースは既に報じられていたが、BFF(Best friends forever)の4人が3人に減ってしまったのはとても悲しい。第1話が始まってすぐに、キャリーたちの会話からサマンサはロンドンに移住したことが分かる。キャリーの広報を務めていた彼女に、出版業界の厳しい現状から広報担当は不要だとキャリーが伝えたところ、縁を切られたかのように電話をかけても無視されるようになり、そのままロンドンに行ってしまったというのだ。プライドが傷つき、気まずさを拭えなかったのだろうと言うミランダ。サマンサに見捨てられたように感じているキャリーに追い打ちをかけるように、第1話のラストで夫のビッグ(クリス・ノース)が突然心臓発作で亡くなってしまう。『AJLT』は衝撃的な展開で幕を開けることとなったが、第2話で描かれるビッグのお葬式では、気丈に振る舞おうとするキャリーにロンドンにいるサマンサから花と愛情のこもったカードが届き、姿はなくてもサマンサが大切なキャラクターであることが視聴者に伝わって『SATC』ファンに感涙をもたらした。

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