土屋太鳳「“今”がものすごく大事だと思う」 新春ドラマ『優しい音楽』に込めた思い

「目の前のことを大切にしたい」

ーーテレビ東京で主演を務めるのは今回が初となりますが、テレビ東京にはどんな印象がありますか?

土屋:出演させていただいた『鈴木先生』(2011年)の撮影時に3.11があったんです。そのときはやはり一旦撮影は中断しようとなって、もしかしたらドラマ自体がなくなってしまう可能性もあったんですけど、自分たちにできることは表現すること、そして5年後でも10年後でもいいから、東北の皆さんにとって楽しみになるような作品を作ろうという話になって、撮影を再開しました。『鈴木先生』も命に関する作品だったので、あの時代に必要な作品だったと思いますし、『リミット』(2013年)も命の大事さを扱った作品でした。今回の『優しい音楽』もまさにそうですが、テレビ東京さんでやらせていただく作品は、どれも人に寄り添うような、普段は人が見せないところに触れられるものが多いのかなと感じます。

ーー2021年は『哀愁しんでれら』『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』『鳩の撃退法』『アイの歌声を聴かせて』と、映画でその姿を拝見することが多かったですが、土屋さんにとって2021年はどんな年になりましたか?

土屋:3月までは大学の卒業のことがあったので、そのことで頭がいっぱいいっぱいで……。大学も無事卒業できて、年齢的にも20代後半になったので、これからは1人の人間として、もっと成長できたらなと思っています。ただ、お仕事的には今までやってきたことだったり、携わってきた方々との振り返りをまだできていない状態なので、出会ってきた人たちをまた繋ぐ作業と、また新しい縁を繋いでいけたらいいなと思う年でした。

ーーこのドラマから始まる2022年がまさにそういう年になるわけですね。

土屋:そうですね。あとはやっぱり、目の前のことを大切にしたいです。今日は家族で朝ごはんを一緒に食べられたなとか、今日は早く帰ってちょっと休めたなとか、そういうちょっとしたことで幸せを感じられる年になるといいなと思っています。

■放送情報
新春ドラマスペシャル『優しい音楽~ティアーズ・イン・ヘヴン 天国のきみへ』
テレビ東京系にて、1月7日(金)20:00~放送
地上波放送終了後、動画配信サービス「ひかりTV」「Paravi」で配信予定
出演:土屋太鳳、永山絢斗、佐藤浩市(友情出演)、安田成美、仲村トオル
原作:『優しい音楽』瀬尾まいこ(双葉文庫)
脚本:岡田惠和
監督:若松節朗
音楽:稲本響
プロデューサー:田淵俊彦、元信克則(ユニオン映画)、岩崎文(ユニオン映画)
制作協力:ユニオン映画
製作著作:テレビ東京
(c)テレビ東京
公式サイト:https://www.tv-tokyo.co.jp/gentlemusic/
公式Twitter:https://twitter.com/tvtokyo_drama

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