『真犯人フラグ』さらに強まる“凌介の自作自演説” 後半戦に向けて大どんでん返しが

 第1話のラストで届いた冷凍遺体の少年と同様、魚市場から出荷された段ボールの中で氷漬けにされた状態で凌介(西島秀俊)のもとへ届けられた篤斗(小林優仁)。12月19日に放送された『真犯人フラグ』第10話(日本テレビ系)は、前週に引き続き“真相編・序”。前半戦の最終話として、真相へとつながるいくつかの情報を明らかにしながらも、それを上回る大きなミステリーを後半に向けて残すこととなった。

※以下、第10話のネタバレを含みます

 救命措置が施されても意識を取り戻さない篤斗を、不眠不休で見守りつづける凌介。一方で警察の検問をくぐりぬけて逃げおおせた林(深水元基)を追っている阿久津(渋川清彦)と落合(吉田健悟)のコンビは、林の婚約者である茉莉奈(林田岬優)の父の会社である等々力建材が管理する倉庫を捜索するのだが、林を見つけ出すことはできず。そんな中、ついに目を覚ました篤斗だったが、事件によるPTSDで目を覆ったままなにも喋ってはくれない。そして数日ぶりに出社した凌介のもとには不審なメールが。指定された倉庫へ向かうと、そこには林が待ち受けていた。

 同じ座組みで作られた『あなたの番です』(日本テレビ系)では前半戦最終話の最後の最後で、主人公のひとりである原田知世演じる菜奈が殺されるという衝撃的な結末を迎え、後半戦では“復讐編”としてガラリとテイストが変わることとなった。それは今回の『真犯人フラグ』でも同じなのだろう。ずっと目を覆い続けていた篤斗はラストで阿久津たちから事情聴取を受け、凌介が病室から出たタイミングで恐る恐る「パパがママを殺した」と告白する。もっぱらこれは、ドラマが始まったかなり最初の段階から、劇中世論はもちろん視聴者の考察の中でも言われていた“凌介の自作自演説”をより強める大きなどんでん返しである。

 仮にそれが正解であるとすれば、後半戦はいかにその説に沿ってこれまでの凌介の行動の違和感の正体を解き明かしたり、整合性を取っていく“回収”の作業が物語の全体像となるはずだ。そしてもちろん、周囲を取り巻く登場人物たちとの関係や、事件の発端はどこにあったのかということも然り。例えば前回ついにその姿を現した“バタコ”こと木幡由実(香里奈)は、あの宗教団体の集会で「あとひとり断ち切らないと」と呟き、家で吹き矢を準備。そして終盤でそれを凌介へと向けるのである。中村充(前野朋哉)を殺めた彼女と、凌介との繋がりは、後半戦の重要なカギとなるのだろうか。

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