前作よりも大人向け? “家族”がテーマの『ボス・ベイビー ファミリー・ミッション』
脚本の整合性を無視してストーリーが展開していく前作『ボス・ベイビー』には、正直ついていけないという“大人”の観客も多かったことだろう。だが、今回はその耐性がついていることにより、細かいことはもうほとんど気にならないはず。それに加え、“家族”という普遍的なテーマを持って迎えるラストには、『ボス・ベイビー』らしからぬ感動的な要素も。明らかに子供向けだった前作から進化し、より大人も楽しめるような作品に仕上がっているのだ。
そんな今作で鍵を握るのは、新キャラクターのボス・レディ。日本語吹替版では多部未華子が声を担当しているのだが、とにかくその声がいい。全体的に早口で捲し立てるように話す難しい役を、持ち前の演技力で違和感なく演じている。前作では驚きの表現力でティムの吹き替えを務め、今作ではティムの長女タビサを演じている芳根京子の声の変化にも注目だ。
なお、リアルサウンド映画部ではボス・レディの声を担当した多部未華子のインタビューを近日掲載予定。ぜひそちらもチェックしていただきたい。
■公開情報
『ボス・ベイビー ファミリー・ミッション』
全国公開中
声の出演(字幕):アレック・ボールドウィン
声の出演(吹替):ムロツヨシ、多部未華子、芳根京子、宮野真守、乙葉、石田明(NON STYLE)
製作:ジェフ・ハーマン
監督:トム・マクグラス
配給:東宝東和、ギャガ
原題:The Boss Baby: Family Business
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公式サイト:bossbaby.jp
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