片寄涼太、長谷川慎、八木勇征ら、ドラマの世界でも躍進を続けるJr.EXILE俳優たち

 EXILEのトリビュートシングルをリリースするなど、活躍の幅を広げているJr.EXILE(GENERATIONS from EXILE TRIBE、FANTASTICS from EXILE TRIBE、BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE、THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)。彼らはドラマの世界でも躍進を続けている。

 9月から10月には、THE RAMPAGEの吉野北人がMBS/TBSドラマイズム枠『トーキョー製麺所』で、またGENERATIONSの白濱亜嵐も今年の4月期にテレビ朝日の土曜ナイトドラマ『泣くな研修医』で主演を務めた。

 このコラムでは、現在放送中の作品に出演しているJr.EXILEの活躍を追ってみたい。

片寄涼太

『ラジエーションハウスII~放射線科の診断レポート~』(c)フジテレビ

 まず、月9の『ラジエーションハウスII~放射線科の診断レポート~』(フジテレビ系)にゲスト出演したのはGENERATIONSの片寄涼太だ。

 片寄が演じる敏腕弁護士の武藤健は、甘春総合病院で働く整形外科医の辻村を医療過誤で訴える。

 「友達が多そう」とか「正義の弁護士」とか「相変わらず髪型決まってる」とか「熱血野郎」とか、たくさんの形容詞で評されるキャラクターで、自分自身も軽い腸炎と診断された父親が急死しており、医師を敵視しているという役柄であった。

 しかし、真実を明らかにする放射線科のメンバーを見ていて、気持ちが変わる。完璧すぎていけ好かないと思われるくらいの人物であったが、最後には、自分の間違いを認めることで、さわやかさを感じさせた。

佐野玲於

『会社は学校じゃねぇんだよ 新世代逆襲編』(c)AbemaTV, Inc.

 同じくGENERATIONSの佐野玲於が出演の『会社は学校じゃねぇんだよ 新世代逆襲編』(ABEMA)は、3年前に放送された三浦翔平主演の『会社は学校じゃねぇんだよ』(ABEMA)の続編。監督を前作に続いて藤井道人らが務めている。

 佐野が演じる佐藤健吾は、野村周平演じる若手起業家・鶴田祐介の相棒。いつも冷静で祐介と会社のことを思って行動している。慎重な性格は、祐介がアグレッシブにことを進めようとすると、横で心配そうな顔をしていることでわかる。

 正反対のキャラクターだが、信頼しあって生きているふたりが反目し「同じ方向向いて頑張ってきたんじゃねえのか」「同じ目標でも、俺は今のお前のやり方違うと思う」とぶつかりあうシーンも印象的だった。

 展開は派手でスピーディで刺激的だが、野村や佐野の演技が地に足のついた感覚があり、東京で起業する若者たちのひたむきさと葛藤が生き生きと浮かび上がってくる。

長谷川慎

土ドラ「顔だけ先生」第2話 予告編

 東海テレビ・スイッチが共同製作し、フジテレビ系「土ドラ」で放送されている『顔だけ先生』に生徒のひとりとして出演しているのはTHE RAMPAGEの長谷川慎。第2話の「努力は必ず報われる、んですか?」では長谷川演じる森戸朋也が中心人物として描かれていた。森戸は園芸部の部長で冴えないキャラクターだったが、そのせいでクラスのイケてる生徒たちからバカにされてしまう。一念発起して、学内で行われる「男前コンテスト」に出ようと、自分磨きにせいを出すのだが……というストーリーだ。

 森戸は眼鏡をかけていて髪で顔が隠れ気味で地味だったが、メイクをしてみたり、鍛えたりしているうちに、みるみる今風の風貌へと変化する。その反面、自分が美しくなったおごりからか、仲がよかった園芸部の部員たちとの関係性は悪化。一方、同時に学校ではルッキズムに反対して「男前コンテスト」の廃止のデモも行われる。

 森戸は結局、コンテストには出ることなく(男前コンテストではなく猫を抱っこした姿を競うコンテストに変更していたが)園芸部の部員と一緒に草花を育てていることの「楽しさ」を再認識するという結末であったが、長谷川の持つ影のある部分と華やかな部分の二面性が生かされていた回であった。

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