【ネタバレあり】『エターナルズ』ポストクレジットシーンの意味を原作から解説
2つ目のおまけシーンはクレジットがすべて終わった後。実はこれはある程度予想されていたのですが、キット・ハリントン演じるデイン・ウィットマンというキャラはコミックでは“ブラックナイト”というヒーローになるんです。
彼の祖先が円卓の騎士の血統で、魔術師マーリンが作ったエボニーブレイドという魔法の剣の使い手。この剣はあらゆるものを斬れるが人間を斬ることができない、というものです。しかし持ち主が邪悪な道に陥ると呪いの剣となる。MCUにブラックナイトが登場する噂は以前からありました。例えば『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』がロンドンの話で甲冑が展示された博物館が重大な舞台の一つとなるので、あそこでブラックナイトが出るのでは? なんて言われてましからね。
今回のシーンは、デインが魔剣エボニーブレイドを手に入れ、ブラックナイトになるであろう、ぐらいのところで止めています。繰り返しになりますが、これは想定内でした。しかしここでちょっとビックリしたことが起こります。剣を手にしたデインが誰かに話しかけられて終わりますよね? その声の主は誰なのか? なんと! 近々MCUで吸血鬼ハンター、ブレイドを演じるマハーシャラ・アリの声であることが判明。つまり声だけですが、ブレイドがMCUにデビューしたのです。
しかしなぜブレイドがブラックナイトに関わってくるのか? ブレイドは本来吸血鬼退治専門のヒーローですから。ただコミックではブレイドはドクター・ストレンジ、ゴーストライダーらとともにオカルト系ヒーローチーム“ミッドナイト・サンズ(サンはSUNでなくSON)”を作っており、MCU版ではそこにブラックナイトが入るのかもしれません。
とにかくこの2つのシーンは、これからのMCU新ヒーローたちを紹介する重要な機会となりました。リピート鑑賞の際、彼らのこれからの活躍を想像しながら楽しんでください。
■公開情報
『エターナルズ』
全国公開中
監督:クロエ・ジャオ
出演:ジェンマ・チャン、リチャード・マッデン、アンジェリーナ・ジョリー、サルマ・ハエック、マ・ドンソク、キット・ハリントン
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(c)Marvel Studios 2021