『半妖の夜叉姫』とわ×せつなの演奏シーンが尊い 『犬夜叉』に続き八衛門狸の登場も

 戦国の世を消し去ろうとする麒麟丸を倒すため、また人間と半妖を忌み嫌う是露の呪いからりんを守るため、新たな武器を手に立ち上がったとわとせつな。TVアニメ『半妖の夜叉姫』(読売テレビ・日本テレビ系)第31話では、来たる敵との戦いを前に2人の思いが交差した。

 せつなのバイオリンと、吸妖魂の根から生まれたとわの星斬りの笛が奏でるメロディを頼りに、2人の前に現れたのは「岩石魔人」。どうやら殺生丸に娘がいることが妖怪の中で広まっており、2人を倒せば大妖怪として箔がつくと噂されているようだ。とわとせつなはそれぞれの新しい武器で共闘。流石は双子の姉妹、息の合った攻撃で敵を追い詰めるも問題はとわ。長いこと平和な時代を生きていたこともあり、すぐに気を抜いてしまう。また思いやりがあり、悪い妖怪にもつい情けをかけてしまうのが玉に瑕だ。

 そのことを雪乃国での妖怪退治に2人を誘いにきた琥珀にも指摘されてしまう。子供の頃に一分の隙も見せなかった殺生丸や桔梗と旅をしながら力をつけ、今はお頭として妖怪退治屋を率いる琥珀。そんな彼は、とわが逃げることを潔しと感じていないことを見抜いていた。とわは10年前に起きた森の山火事で、せつなの手を離してしまったことをずっと悔いている。もう二度と姉として、妹をひとりぼっちにさせたくないのだろう。

 ただ一方で、せつなの中には焦りが生まれ始めていた。是露にかけられた呪いの進行を止めるため、時代樹の中で眠り続けている母・りんの姿を目の当たりにしたせつな。生まれて間もなく娘たちは引き離されたが、りんの愛情は確かに伝わっており、せつなの胸には「母を守りたい」という思いが芽生えた。しかし、せつなが眠りを取り戻す代わりに再びりんの時は動き始める。

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