のん監督作『Ribbon』主題歌にサンボマスター　特撮が生かされた予告編も

　のんが脚本、監督、主演を務める映画『Ribbon』の公開日が2022年2月25日に決定。あわせて予告編が公開された。

　本作は、監督・のんによる初の劇場長編作品。多くの卒業式がなくなり青春を奪われていく学生たちの悲しみを目の当たりにしたのんが、世の中の擦りきれた思いを少しでもすくい上げたいという思いで企画された。コロナ禍の美大生の“再生”の物語となる。のんが主人公いつかを演じるほか、いつかの親友・平井役で山下リオ、いつかが近所の公園で何度も出会う青年役で渡辺大知が出演するほか、菅原大吉、春木みさよ、小野花梨らがキャストに名を連ねている。

　公開された予告編では、「世の中の人たちみんな、芸術なんか無くたって生きていけるんだって」という主人公・いつか（のん）のセリフから始まり、親友・平井（山下リオ）との衝突や、公園で出会う男（渡辺大知）との交流など、コロナ禍で様々な感情に突き動かされ るいつかの様子が描かれている。

　のん発案のもと、『シン・ゴジラ』監督・特技監督の樋口真嗣、准監督・特技統括の尾上克郎のタッグにより特撮で撮影された“リボンアートによる感情表現”も本予告編で一部を公開。絵筆に巻きつく動き、しなやかに空中を舞う動き、素早く流れるような動きなど、感情に呼応するカラフルなリボンの表現が注目ポイントとなっている。

　さらに主題歌をサンボマスターが手がけることも明らかに。今回、のんからの熱烈なオファーを受け、その想いに応えて書き下ろしの新曲「ボクだけのもの」を制作した。

のん コメント

サンボマスターさんの曲は、とんでもないエネルギーがあります。
私自身、落ち込んだ時とか自分を焚き付けたい時、サンボさんの曲を聴いて自分を奮い立たせます。そして、熱い映画を観た後にかかるサンボ
マスターさんのエンディングテーマは最強です。泣きます。
今回の映画は、コロナ禍で悔しい思いをした学生の皆さんの無念を晴らしたいという願いがありました。サンボさんに曲を作っていただけたら、みんなの想いを熱く包んでくれるようなエールを送ってくださるんじゃないかと、お願いさせていただきました。
「ボクだけのもの」は私の想像の何倍も超えて、物凄い威力を持って送られてきました。こんな感動にはそんなに巡り会えない気がしています。
自分の想いも晴らしてもらえたような気分になりました。
『Ribbon』という映画と共に、「ボクだけのもの」という曲がかかることを、心から嬉しく思います。

■公開情報
『Ribbon』
2022年2月25日（金）公開
脚本・監督・主演：のん
出演：山下リオ、渡辺大知、小野花梨、春木みさよ、菅原大吉
特撮：樋口真嗣
特撮プロデューサー：尾上克郎
主題歌：サンボマスター「ボクだけのもの」
製作統括：福田淳
エグゼクティブ・プロデューサー：宮川朋之
クリエイティブ スーパーバイザー：神崎将臣、滝沢充子
プロデューサー：中林千賀子
企画：のん
制作プロダクション：ブースタープロジェクト
製作：日本映画専門チャンネル、non、スピーディ、コミディア、インクアンク
(c)「Ribbon」フィルムパートナーズ