『ハンオシ』四角関係の行方はどうなる? 坂口健太郎が菅波を彷彿とさせる場面も

 前述の菅波だけでなく、『東京タラレバ娘』(日本テレビ系)での金髪モデルKEY役しかり、『35歳の少女』(日本テレビ系)でのワイルドなヒゲ姿の広瀬結人役しかり、坂口は一見したところぶっきらぼうで自分自身のことを多くは語らない“自分語り”を積極的にはしない役柄を演じることが多い。物語が進んでいくにつれて抱える闇や過去のトラウマが明かされるような“何かしらの影”と“とんでもないピュアさ”を隠し持っている役どころが本当によく似合うが、まさに本作での百瀬も例に漏れずと言えるだろう。

 どんなにつんけんしていて時に冷たく見えても、坂口が演じる役どころ本人が何よりも誰よりも傷ついており、それがこちらにも伝わってくるからこそ、それぞれの人物を憎めないし、彼らが自分自身に素直に生きてほしいと願わずにはいられなくなってしまう。そう、本作で明葉が「自分はこれ以上不幸になることはないって。じゃ幸せは? この先1ミリも幸せにならないんですか?」と、自分のこと以上に百瀬に対して思わず躍起になったように。

 次週は、そんな明葉の気持ちも露知らず“友情のハグ”だと勘違いした百瀬が、初めて出来た「女友達」の存在に舞い上がり、切ない恋模様はどんどん加速していくようだ。牧原(高杉真宙)も明葉へのアプローチを強めていくようで、この四角関係の行方が気になるばかりだ。

■放送情報
火曜ドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』
TBS系にて、毎週火曜22:00~22:57放送
出演:清野菜名、坂口健太郎、倉科カナ、高杉真宙、深川麻衣、田辺誠一、前野朋哉、中川翔子、笠原秀幸、小林涼子、森永悠希、長見玲亜、岡田圭右、木野花
原作:有⽣⻘春『婚姻届に判を捺しただけですが』(祥伝社『フィール・ヤング』連載中)
脚本:田辺茂範、おかざきさとこ
演出:金子文紀、竹村謙太郎ほか
プロデューサー:松本明子、那須田淳
編成:宮崎真佐子(※「崎」は「たつさき」が正式表記)
製作:TBSスパークル、TBS
(c)TBS

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