『DUNE/デューン 砂の惑星』パート2の製作が正式決定 全米公開は2023年10月予定

 現在公開中の『DUNE/デューン 砂の惑星』のパート2の製作が正式に決まり、2023年10月20日に劇場独占公開予定と発表された。『DUNE/デューン 砂の惑星』は原作者フランク・ハーバートによる小説の前半を描いたものとして先日公開され、アメリカではHBO Maxでも同時配信されている。全米オープニング興収は4100万ドル、世界興収は累計2億2300万ドルになり、首位の成績を収めた。

 監督のドゥニ・ヴィルヌーヴは当初、『ロード・オブ・ザ・リング』でピーター・ジャクソン監督がやったように『DUNE』を2部作連続で撮影したいと考えていた。しかし許可が降りなかったため、まずは前半を撮影し、その結果で後半が撮影されるかの判断がされることになったのだ。「私自身、先にパート1を製作し、十分に盛り上がるかどうか確認してからパート2を製作するという挑戦自体には賛同していた。なので、続編が作られないかもしれないという思いも込めて前半には持ちうる全ての情熱を注ぎ込んだ」と、ヴィルヌーヴはコメント。そして今、彼のとったリスクが報われ、無事『DUNE』を2部作として完成することができたのだ。

 後半を作るに値するほどのファンの盛り上がりと興行収入を得たことで、グリーンライトを出したのはレジェンダリー・ピクチャーズ。公式Twitterにて、すでに映画を観たファンやこれから観るファンに感謝し、「旅を続けられることに、とてもワクワクしています!」というコメントとともに、『Dune: Part Two(仮題)』のヴィジュアルを投稿。

 原作の後半は「クウィサッツ・ハデラック」としての運命を受け入れ、惑星を取り戻すための闘いを導くポール・アトレイデス(ティモシー・シャラメ)とアラキスのフレーメンの旅路に重点が置かれている。後半に起きる出来事は、すでに1作目の劇中でポールが見るヴィジョンのなかで少し見せられていたものでもあるが、ヴィルヌーヴがどれだけ原作に忠実に続編を製作するか次第となっている。また、ゼンデイヤとデイヴ・バウティスタの出番が大幅に増えることがすでに話されているが、皇帝シャダム4世やハルコンネン男爵(ステラン・スカルスガルド)の甥であり、本作のメインの敵であるフェイド・ラウサ・ハルコンネンもまだ映画には登場していない。

 1作目の成功は批評家の間では若干疑問視されているものの、続編を作るほどには成功したと言えるようだ。HBO Maxとの同時公開でなければ、劇場興収がどこまで上がっていたのかは知る余地がない。しかし、特に本作は海外市場でのヒットに大いに助けられているとのことだ。

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