松本潤、俳優としての次のフェーズへ 主演作『99.9』、大河ドラマでさらなる挑戦

 嵐・松本潤が大忙しの日々を送っている。11月26日に全国公開される嵐のライブフィルム『ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM”Record of Memories”』を楽しみにしているファンの心は踊るばかりだが、そればかりではない。続々と主演作品が発表され、個人の仕事も充実。なかでも俳優としての勢いを感じる。

 映画『99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE』が12月30日にロードショー。さらに2022年1月期は木曜ドラマ『となりのチカラ』(テレビ朝日系)にて主演を務めることが発表された。また、2022年夏には2023年の大河ドラマ『どうする家康』(NHK総合)がクランクインする予定だ。

 「こんなに撮影が続く事は珍しいくらいですよ笑」と、ジャニーズ事務所公式モバイルサイト『Johnny’s web』の個人ブログ「Enjoy」で綴るほど、やはり多忙を極めている様子。そして「この冬は皆さんも忙しくなりそうですね」と語るように、松本の活躍を見守るファンも連動してチェックするものが多くなり忙しくなることへのねぎらいを忘れない。

 松本潤が俳優としてこれほど重宝される理由の一つに、このチームとして多くの人を巻き込んでいく力が大きい。ドラマ『99.9-刑事専門弁護士- SEASON II』(TBS系)のオンエア時、密着ドキュメントにもそんなシーンがあったのを思い出す。

 撮影が終わるたびに各部署のスタッフに声をかけていく松本。その気配りの先は、取材にやってきたテレビ誌のカメラマンにまで行き渡る。「少しでもいいショットを撮りたい」そう願うカメラマンたちの気持ちに寄り添うように、率先してポーズを取る。そうした視点が持てるのは、きっと松本自身が長年嵐のコンサートを演出してきた作り手側としての経験があればこそではないだろうか。

 「自分はチームの1ピースに過ぎない」。主演=座長という、その作品の顔となる松本が率先してチーム作りをすることが、周囲にどのような好影響を及ぼすのか。それは『99.9』シリーズでパートナーとも言えるポジションを担う香川照之が、「僕はこの『日曜劇場』枠にご縁があって、知っているスタッフも多いんです。ことに今回感じるのが、松本さんが現場をうまくまとめ上げているなということ。今日も撮影中、別室でモニターを見ている記録さんの笑い声がずっと聞こえていたりして、チームとしてどんどんいい方向に行ってる感じがすごくしますね」と公式サイトにて答えていたことからも明確だ。

 そして、深夜まで続くハードな撮影にも関わらず、香川のおでこに絆創膏がないということにいち早く気づいたのも松本だったそう。バラバラにシーンを撮っていくなかで、つながりをしっかりと把握していたということに驚かされたというのだ。それも、自分自身に与えられた役を演じることよりも、ずっと広い視野で作品に対する責任を感じているからこそ。

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