サイレント映画の“無垢なる発明家”  チャーリー・バワーズ日本初の本格特集上映が11月開催

 サイレント映画で知られるチャーリー・バワーズが1920年代に生み出したサイレント映画4作品をオリジナル伴奏音楽付きで一挙上映する「NOBODY KNOWS チャーリー・バワーズ」が、11月12日より東京・大阪・神戸の3会場で開催されることが決定した。

 長い間映画史に埋もれていた、サイレント映画の“無垢なる発明家”バワーズの作品群を日本で初めて本格的に特集上映。100年近く前のサイレント時代末期、緻密なストップモーション・アニメーションと実写の融合(“バワーズ・システム”)が、シュールな映像世界とともに展開されるバワーズの作品たちが生み落とされた。後にアンドレ・ブルトンやクエイ兄弟などの芸術家に賞賛されるバワーズだが、その実像はほとんど知られていない。

 今回上映されるのは、バワーズの記念すべき実写映画第1作『たまご割れすぎ問題』、マシン・エイジならではの作品『全自動レストラン』、バワーズ再発見のきっかけとなった重要作『ほらふき倶楽部』、幽霊屋敷もののパロディで、アニメーションと実写がスピーディーに融合する『怪人現る』の4作品。

 なお、2022年には劇場公開も予定されている。詳細は後日発表される。

■開催情報
「NOBODY KNOWS チャーリー・バワーズ」
3都市・全6回上映

東京:11月12日(金)18:30※、13日(土)14:00 
※上映後、細馬宏通(視聴覚文化研究)によるトークあり
会場:アテネ・フランセ文化センター

大阪:11月19日(金)18:20、 20日(土)13:30※ 
※上映後、鈴木卓爾(映画監督)によるトークあり
会場:シネ・ヌーヴォ

神戸:11月21日(日)13:30※ 、16:00※
※上映後、いいをじゅんこ(クラシック喜劇研究家)他によるトークあり
会場:神戸映画資料館

上映作品(上映順)
『たまご割れすぎ問題』
原題:EGGED ON/1926年/23分

『全自動レストラン』
原題:HE DONE HIS BEST/1926年/23分

『ほらふき倶楽部』
原題:NOW YOU TELL ONE/1926年/21分

『怪人現る』
THERE IT IS /1928年/22分

伴奏音楽:塩屋楽団+Solla
稲田誠(contrabass, electric bass)、鈴木勝(electric guitar)、森本アリ(sampler, gameboy, jews harp)、山本信記(synthesizer, trumpet)、Solla(piano, organ, andes25f)

※上映作品はすべて無声映画。今回の上映用に新たに録音した伴奏音楽を付けて上映

主催:NPO法人プラネット映画保存ネットワーク
提供:Lobster Films
協力:古典喜劇映画上映委員会
文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業
公式サイト:https://kobe-eiga.net/nonobowers
公式Twitter:https://twitter.com/nono_bowers
公式Instagram:https://Instagram.com/nono_bowers
公式Facebook:https://facebook.com/nonobowers

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