楽園なのか、戦場なのか 『MONOS 猿と呼ばれし者たち』予告編&ポスタービジュアル公開
映画『MONOS 猿と呼ばれし者たち』の公開日が10月30日に決定し、あわせてポスタービジュアル、フライヤービジュアル、予告編が公開された。
本作は、50年以上続いたコロンビアの内戦を背景に、暴力の絶え間ない脅威にさらされる世界と、そこに生きる少年少女の葛藤や焦燥、炙り出される人間の本質を描くサバイバル・オデッセイ。サンダンス映画祭ワールド・シネマ・ドラマ部門の審査員特別賞をはじめ、世界各国の映画祭で63部門にノミネート、そのうち30部門で受賞を果たし、2020年の第92回アカデミー賞国際長編映画賞コロンビア代表に選出された。
ボリビア初の先住民族出身の大統領エボ・モラレスのドキュメンタリー『コカレロ』や、下半身不随になった男性の実話を映画化した『ポルフィリオ』のアレハンドロ・ランデスが監督を務め、『キングス・オブ・サマー』のモイセス・アリアス、『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』のジュリアンヌ・ニコルソンが出演。さらに、ミカ・レヴィが音楽を手がけた。
南米の山岳地帯、世間から隔絶された高地で暮らす8人の少年少女。ゲリラ組織の一員である彼らのコードネームは“モノス”。“組織”の指示のもと、人質のアメリカ人女性を監視し、厳しい訓練で心身を鍛える一方で、恋をし、仲間の誕生日を祝い、10代らしく無邪気に戯れる日々を送る。しかし、“組織”から預かっていた大切な乳牛を仲間の一人が誤って撃ち殺してしまったことから、亀裂が生じていく。時を同じくして、敵からの激しい襲撃を受けた彼らは、ジャングルの奥地へと身を隠すことに。仲間の死、裏切り、そして人質の逃走……。極限の状況下、“モノス”の狂気が暴走し始める。
公開された日本版ポスターは、美しさの中にも不穏さを感じさせるSFのようなビジュアルを採用。フライヤーは「楽園なのか、戦場なのか―。」というキャッチコピーに倣い「楽園版」「戦場版」の2パターンを制作。ジャンル不確定な本作の振り幅の大きさを表現した。
あわせて公開された予告編は、荘厳なティンパニの音色から始まり、MONOSたちが無邪気に戯れる寓話的な前半から一転、次第に狂気が暴走し、混沌さが増していく様子が切り取られている。
加えて、全国共通鑑賞券の特典オリジナルポストカードのデザインも公開された。シアター・イメージフォーラムとメイジャー・ネット通販にて発売中で、全国の公開劇場でも順次販売予定となっている。
■公開情報
『MONOS 猿と呼ばれし者たち』
10月30日(土)より、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
監督・脚本・製作:アレハンドロ・ランデス
脚本:アレクシス・ドス・サントス
編集:ヨルゴス・モヴロプサリディス
音楽:ミカ・レヴィ
出演:モイセス・アリアス、ジュリアンヌ・ニコルソン
配給:ザジフィルムズ
協力:ラテンビート映画祭
2019年/コロンビア=アルゼンチン=オランダ=ドイツ=スウェーデン=ウルグアイ=スイス=デンマーク/スペイン語・英語/シネスコ/5.1ch/102分/原題:MONOS/字幕翻訳:平井かおり
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公式サイト:http://www.zaziefilms.com/monos/