永野芽郁×戸田恵梨香が勇気をくれる『ハコヅメ』 『ガール・コップス』との共通点も

 個人的に好きな韓国映画に『ガール・コップス』というものがある。嫁と姑というデコボコ女性コンビが、トラブルを起こして警察嘆願室にやってきたものの、ある事件に出くわし、非公式捜査を開始するというストーリー。女性バディものの刑事映画であり、2人の間に、少女時代のスヨン演じる嘆願室の女性が入って、不思議な関係性を築いているのも好きな理由だった。

 『ハコヅメ』でも、藤と源のコンビの間に、西野七瀬演じる捜査一課の刑事で新選組オタクの牧高美和という存在があり、3人でいつも部屋で飲んだり、徹夜の勤務のときには、同じベッドで3人で眠ることになったりと、コミカルで緩い連帯が見えるのも良い。

 また『ガール・コップス』で主人公たちが追うのも、デジタル性犯罪で傷つけられた女性の事件であり、この『ハコヅメ』でも、現時点では、性犯罪にあった女性の事件を中心に進められているという共通点もある。

 性犯罪を描く作品には、結局冤罪であったという結末のものもときおり見られてがっくりすることが多かったが、この作品では、今のところ、被害にあった女性に寄り添うかたちとなっている。また、川合の経験不足で至らないことがあり、苦い思いを抱くことがあっても、先輩の経験を継承しながら、それを改めていく様子も丁寧に描かれている。常に、出てくる刑事たちが皆、職務を全うしようと前に進む姿に勇気づけられる。

 本作は、ダブル主演のひとり、永野芽郁が新型コロナウイルスに感染したため、第5話の放送を延期し、「特別編」をオンエアすることが発表されている。スタート時に観ていなかった人にも、このドラマの魅力がキャッチアップできる良い機会ではないだろうか。

■放送情報
『ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜』
日本テレビ系にて、毎週水曜22:00〜23:00放送(※8月4日(水)は22:10〜23:10放送)
出演:戸田恵梨香、永野芽郁、ムロツヨシ、三浦翔平、山田裕貴、西野七瀬、平山祐介、千原せいじ
原作:泰三子『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』(講談社『モーニング』連載中)
脚本:根本ノンジ
チーフプロデューサー:加藤正俊
プロデューサー:藤森真実、田上リサ(AX-ON)
協力プロデューサー:大平太
演出:菅原伸太郎、南雲聖一、伊藤彰記
(c)日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/hakozume/
公式Twitter:@hakozume_ntv
公式Instagram:@hakozume_ntv

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