『プロミス・シンデレラ』眞栄田郷敦、オレ様キャラハマり役に 早梅を巡るバトルも?

「私で良かったら聞くよ。話すだけで楽になることもあるかもしれないじゃん」

「話せよ。話すだけで楽になることもあんだろ」

 『プロミス・シンデレラ』(TBS系)第2話では、主人公・早梅(二階堂ふみ)を巡る片岡兄弟の三角関係の予兆が見られた。

 第1話では目に余る言動が見受けられ“性悪”な部分がかなりフォーカスされたイケメン高校生・壱成(眞栄田郷敦)だったが、今話ではホラーが苦手でビビリなところがあったり、すぐにムキになるガキっぽさがありつつもなんだかんだ優しい不器用な一面も覗かせ、彼から滲み出る魅力がどんどん増している。

 何やら兄・成吾(岩田剛典)も早梅のことを気にしている素振りを見せ、祖母・悦子(三田佳子)まで早梅を成吾の嫁候補にどうかと言い出すのを聞いて、あからさまに嫉妬し不機嫌になる壱成。わかりやすく可愛い奴め。

 幽霊が出ると噂の旧館の物置に掛け軸を取りに行かせる罰ゲームのようなことを早梅に課しておきながら、帰ってこない彼女を心配して、自分が苦手な心霊スポットでもありこれまでろくに立ち寄ろうともしなかった旅館に足を踏み入れる。これだって、本当はもっと別の方法で彼女の時間を独占し向き合えれば良かったのに、今のところ彼はこんなふうにパワーバランスを利用して“ゲーム”という名目で彼女を従わせることでしか、彼女との接点を保てないのだ。

 眞栄田郷敦といえば、これまでも後輩男子役が多く年上女性との掛け合わせが少なくはなかった。『私の家政夫ナギサさん』(TBS系)での瀬川役では暑苦しいことを敬遠するイマドキ新人社員を好演。自信なさげなキャラクター像も相まってか、実際の眞栄田よりも随分背丈も小さく見えたのだからお見事だ。『レンアイ漫画家』(フジテレビ系)では年上のあいこ(吉岡里帆)に好意を寄せるバー店員の好青年・二階堂藤悟役を演じ、本作での壱成とは正反対の役どころを体現した。どこか控えめで皆を見守るようなキャラクターを演じることがこれまで多かったように思うが、なるほど“オレ様”キャラもここまでハマるとは。華があり作品の真ん中に立つのもピッタリ似合う。21歳という若手ながらここまで“ワイルド”にも振り切ることができる俳優は現状他に見当たらず、正に今“空いている”ポジションに彼がドンピシャで該当したようにも思える。

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