『ハコヅメ』は朝ドラファン必見! 戸田恵梨香×永野芽郁の新たな代表作になる予感
今期のドラマは歴代の朝ドラヒロインが多くの主演を張っている。その筆頭と言えるのが、戸田恵梨香と永野芽郁がダブル主演を務める『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』(日本テレビ系)だ。
戸田は2019年9月より放送の『スカーレット』(NHK総合)で、永野は2018年4月から放送の『半分、青い。』でそれぞれヒロインを務めていた。本日、7月7日オンエアまでに2人は様々な番宣に顔を出してきているが、その多くで「朝ドラヒロイン」が一つの分かりやすい肩書きとして紹介されている。
中でも7月1日放送の『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)は、現在ゴチレギュラーに『スカーレット』で戸田が演じた喜美子の夫・八郎役の松下洸平がいるということもあり、かつての視聴者にはたまらない内容に。時折見せる2人の長年連れ添った老夫婦のようなやり取りは1年前のオンエア時の記憶をありありと蘇らせて見せた。コース料理に添えられたデザートかの如く、『テレビ千鳥』(テレビ朝日系)でも大悟から度々イジられている『なつぞら』(NHK総合)出演のノブがオチに効いていたのもよかったように思う。
2人の最近の出演作といえば、戸田はこれまでのキャリアの中でもとびきり可愛く、妖艶だった『俺の家の話』(TBS系)、永野は普通OLからヤンキーOLへと変貌する映画『地獄の花園』が公開中であるが、『ハコヅメ』は2人ともに朝ドラヒロイン、ないしはパブリックイメージに近い役柄という印象を持つ。
学生時代に草間流柔道を習い、荒木荘で女中として鍛え上げられ、夫との離婚、息子との死別を経験してもなお穴窯の炎と向き合い続けた『スカーレット』の喜美子は揺るぎない強さを持っていた。『ハコヅメ』で戸田が演じるワケあり元エース刑事・藤聖子は、サバサバしていて思ったことは忖度なしでハッキリ言う性格。殴りかかろうとするひったくり犯の手を取り、華麗に小手返しを決めるシーンは、第1話のクライマックスとなる。永野においては、とても純粋でかなりの天然という『ハコヅメ』のひよっこ警察官・川合麻依の性格が『半分、青い。』の鈴愛や『親バカ青春白書』(日本テレビ系)のさくらを想起させる。