美 少年が“戦隊ヒーロー”に挑む 『ザ・ハイスクール ヒーローズ』は特撮ファンも必見!?
また、特撮ファンにとっても、注目が集まる作品だという。特撮作品に詳しいライターののざわよしのり氏は、スタッフィングに関しては、盤石の作品だと語る。
「最初に発表があったときは、ジャニーズJr.のファン向けの作品なのかなと思ったのですが、スタッフを確認すると、竹内涼真さんが主演を務めた『仮面ライダードライブ』や、ブレイク前の飯豊まりえさんを戦隊レギュラーに抜擢した『獣電戦隊キョウリュウジャー』のチーフプロデューサーを務められた大森敬仁さんが参加されています。大森さんは竹内涼真さんや飯豊まりえさんを見出したように、ネクストブレイクを発掘する才能の持ち主です。また、脚本の高橋悠也さんは、若い人にヒットした『仮面ライダーエグゼイド』と令和最初の『仮面ライダーゼロワン』のシナリオライターを担当されていたので、スタッフの顔ぶれは特撮好きとして非常に期待ができる作品なのかなと思います。なんと言っても、戦隊とライダーの総本山である東映が制作に全面協力しているので、スタッフ面は特撮ドラマとして盤石だと思います」
また、本作は46年前に放送された『秘密戦隊ゴレンジャー』も登場するという。のざわ氏は、アニバーサリーイヤーを迎える東映特撮ドラマの近年の動きとも連動しているのでは、と指摘する。
「2021年は『仮面ライダー』が50周年のアニバーサリーイヤーで、『スーパー戦隊』も45作品目の『機械戦隊ゼンカイジャー』が放送されている節目の年でもあります。それに伴ってさまざまな企画がスタートしていて、7月に公開される映画『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』は戦隊とライダーが共演し、その原点を探るような作品だという触れ込みです。そういったスーパー戦隊と仮面ライダーの原点を思い出すという流れの中で、『秘密戦隊ゴレンジャー』にスポットが当たっている気がします。『ザ・ハイスクール ヒーローズ』では、『秘密戦隊ゴレンジャー』が放送されていた当時は生まれていなかったジャニーズの若手メンバーがゴレンジャーオタクを演じるということで、設定もぶっ飛んでいますよね(笑)。オールド特撮ファンにも目配せした設定にも、特撮作品としての遊び心を感じます」
日曜の朝に『スーパー戦隊』と『仮面ライダー』という2大ヒーローを送り出してきたテレビ朝日と東映。学園ドラマと戦隊ヒーローの融合がどんな化学反応を生み出すのか、今から楽しみだ。
※岩崎大昇の崎は「たつさき」が正式表記
■放送情報
『ザ・ハイスクール ヒーローズ』
テレビ朝日系にて、7月31日(土)スタート 毎週土曜23:00~24:00放送
出演:岩崎大昇、佐藤龍我、那須雄登、浮所飛貴、藤井直樹、金指一世
脚本:高橋悠也、吉高寿男、筧昌也
ゼネラルプロデューサー:三輪祐見子(テレビ朝日)、原藤一輝(ジェイ・ストーム)、塚田英明(東映)
プロデューサー:服部宣之(テレビ朝日)、井上千尋(テレビ朝日)、浜田壮瑛(テレビ朝日)、大森敬仁(東映)
監督:及川拓郎、竹園元、筧昌也
制作:テレビ朝日、ジェイ・ストーム、東映
(c)テレビ朝日