清原果耶×坂口健太郎が互いに感じた“熱” 『おかえりモネ』急速に距離を縮めた百音と菅波

 『おかえりモネ』公式サイトに掲載されているコラムによると、実際に登米市の小中学校でも森林組合が2年もの歳月をかけて作った広葉樹の学童机を使っているそうだ。写真に映る学童机は今もピカピカ。百音たちが小学校に届けた机を子供たちは手で触ったり、頬を擦り付けていたが、この経験を通して彼らは“モノ”、そして自然を大切にする気持ちを学ぶのだろう。

 「あの子たちに水と空気をつくってやってるんだ。林業は生き残っていなきゃいけねえ」。普段はのほほんとしている川久保(でんでん)の顔に誰よりも木を愛する男の覚悟が滲む。

 今週の『おかえりモネ』は、百音たちの成功を導いた菅波(坂口健太郎)の暗躍が印象的だった。これまでは噛み合わない部分も多かったが、急速に距離を縮める百音と菅波。仕事終わりに2人きりで勉強会を開き、それをカフェの店員たちがニヤニヤ見守る図は、学校の放課後のような青春感が溢れている。

 当の本人たちは、サヤカが「熱伝導」を教えるために肩と肩をくっつけさせたことで初めて互いを意識した様子。視聴者の「サヤカさんナイス!」という言葉が聞こえてきそうだ。

 「人の命を救いたい」と医者になった菅波と、「誰かの役に立ちたい」から始まり「山と海を愛する人たちの役に立ちたい」という想いにちょっと変化し、気象の勉強を始めた百音。百音と菅波の関係性がこれから恋愛に発展していくかはわからないが、2人はその“熱”を伝え合って成長していくのだろう。

■苫とり子
フリーライター/1995年、岡山県出身。中学・高校と芸能事務所で演劇・歌のレッスンを受けていた。現在はエンタメ全般のコラムやイベントのレポートやインタビュー記事を執筆している。

※高田彪我の「高」はハシゴダカが正式表記。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
出演:清原果耶、内野聖陽、鈴木京香、蒔田彩珠、藤竜也、竹下景子、夏木マリ、坂口健太郎、浜野謙太、でんでん、西島秀俊、永瀬廉、恒松祐里、前田航基、高田彪我、浅野忠信ほか
脚本:安達奈緒子
制作統括:吉永証、須崎岳
プロデューサー:上田明子
演出:一木正恵、梶原登城、桑野智宏、津田温子ほか
写真提供=NHK

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