デレク・ツァン監督が描く2人の女性の移ろい 『ソウルメイト』ポスター&予告編公開

 6月25日より公開される映画『ソウルメイト/七月と安生(チーユエとアンシェン)』の予告編とポスタービジュアルが公開された。

 第93回アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされた『少年の君』を手がけたデレク・ツァン監督のデビュー作となる本作は、『ウィンター・ソング』のピーター・チャンがプロデューサーを務め、香港のアカデミー賞にあたる香港電影金像奨で12部門にノミネート、作曲賞を受賞した。同じく中華圏を代表する映画賞・金馬奨では、アンシェンを演じたチョウ・ドンユイ、チーユエを演じたマー・スーチュンの2人が主演女優賞をW受賞した。同名のネット小説を脚色して描かれた2人の女性の物語は、彼女たちの半生を綴りながらも、予想だにしなかった結末へと加速してゆく。

 ある日、安生(アンシェン)の元に映画会社から連絡が届く。彼らは、人気ネット小説『七月(チーユエ)と安生』を映像化したいのだという。作者は七月という名の女性だが、所在は不明。物語は幼なじみの女性2人の友情を描いたもので、作者の自伝的な要素が強いという話だった。そこで彼らは、もう1人の主人公のモデルを探し、アンシェンに連絡をしてきた。だがアンシェンは「チーユエなんて人は知らない」と彼らに嘘をつく。チーユエはアンシェンにとって特別な存在だった。何よりも大切な親友、そして誰よりも激しくぶつかりあった戦友、互いに魂の奥深いところでつながっていたはずの2人。それなのに、彼女たちの間に一体何があったのか。

 ポスタービジュアルでは、2人の女性の横顔が重なり合う中、「大好きで、大嫌いで、私の全てだったあなたに。」とコピーが添えられている。

映画『ソウルメイト/七月と安生(チーユエとアンシェン)』予告編

 あわせて公開された予告編では、明るく屈託のない関係だった幼なじみの2人が、大人になるにつれて社会に揉まれ、互いにすれ違っていく様子が、時代そして美しい風景の移ろいとともに描かれている。

■公開情報
『ソウルメイト/七月と安生(チーユエとアンシェン)』
6月25日(金)新宿武蔵野館ほか順次公開
監督:デレク・ツァン
主演:チョウ・ドンユイ、マー・スーチュン
配給:クロックワークス
協力:大阪アジアン映画祭
2016年/中国・香港/中国語/110分/字幕翻訳:神部明世/原題:七月與安生(英題:Soul Mate)
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公式サイト:https://klockworx-asia.com/soulmate/

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