『ドラゴン桜』から今泉力哉監督作品まで “今一番気になる女優”志田彩良のこれまでを追う

 現在放送中のTBS日曜劇場『ドラゴン桜』の志田彩良が、気になって仕方ない。スラッとした長身と、首元にかかるボブが印象的な彼女は本ドラマの役作りにあたって6キロの減量をし、体型から変えたと言う。そのせいか、制服を身に纏う役を演じることはこれが初めてどころか、これまでも何度もあるのに、今までの彼女と比べてこれまでの志田彩良に比べて大人びて見える。

 もともと、2013年から『ピチレモン』の専属モデルをしていた彼女は、翌年短編映画『サルビア』で初主演を務め、女優デビューを果たした。俯きながらカメラに向かって独白するのが印象的で、事故によって弟を亡くし家族がバラバラになったことで自分が生き残ってしまったことへの罪悪感とやるせなさを、レンズを見つめるその視線に乗せている。当時、15歳。

志田彩良初主演 短編映画『サルビア』予告編

 その後、テレビドラマに登場する傍ら、2017年に『ひかりのたび』で長編映画初主演を飾る。外国人に土地を買われる地方都市がテーマとなっていて、周囲に後ろ指をさされる父親の娘役として、この作品もでもこれまた悲しそうな顔をしている。ドラマ『チア☆ダン』(TBS系)でも、普段から声が小さく感情を表に出さない(出せない)人見知りの蓮実琴を演じていた。

 なんとなく暗い雰囲気の役柄を演じがちなのは、彼女の醸し出す感情の読めなさが作品に一種の重みを持たせるからなのかもしれない。一方で、インディーズのラブコメ映画『キスは命がけ!』でヒロインを演じたときは、可愛らしい笑顔が印象的で、時より大人っぽい表情を見せながら彼氏になんとしてでもキスしてもらおうと奮闘する彼女を好演した。そう、ピチレモン時代の時もそうだが、彼女の笑顔は本当に明るい。ドラマ『ゆるキャン△2』(テレビ東京系)で演じた斉藤恵那からも、それがわかるはずだ。影の多い役を演じがちではあるものの、本来は明るい性格で本人自身も「自分でも想像のつかない役をやりたい」「めちゃめちゃ破天荒な役とか」と過去にインタビューで答えており、様々なイメージに挑戦していきたい様子が窺える(引用:映画『パンとバスと2度目のハツコイ』志田彩良インタビュー|Cinema Art Online)。

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