ラウールが吉川愛に「おはよう」をレクチャー 『ハニーレモンソーダ』メイキング映像

 Snow Manのラウール主演映画『ハニーレモンソーダ』の新場面写真とメイキング映像が公開された。

 本作は、村田真優による、集英社『りぼん』で連載中の累計発行部数650万部突破の同名少女コミックを実写映画化したラブストーリー。『ピーチガール』『honey』の神徳幸治監督が監督を務め、『PとJK』『私がモテてどうすんだ』の吉川菜美が脚本を担当する。

 中学時代「石」と呼ばれていじめられていた自分を変えるため、自由な高校に入学した石森羽花(吉川愛)はレモン色の髪をした三浦界(ラウール)に出会う。みんなの人気者で、自由奔放で、何を考えているかわからない塩対応の界だが、なぜか自らを「石森係」と呼び、世話を焼いてくれるという不思議な関係に。そんな界にどんどん惹かれていく羽花。そして、界もまた羽花のひたむきさに、初めての感情が芽生えていた。二人の距離はどんどん縮まっていくが、実は界には誰も知らない秘密があり……。

 Snow Manのラウールが映画単独初主演で主人公・三浦界役を務める。またヒロインの石森羽花役を吉川愛が演じるほか、個性溢れる同級生役に堀田真由、濱田龍臣、坂東龍汰、岡本夏美らが集結した。

映画『ハニーレモンソーダ』メイキング映像

 公開されたメイキング映像と場面写真は、本編冒頭にある三浦界と石森羽花の早朝の教室でのシーン。昨年9月に行われていた撮影も、この日は終盤戦。中学時代にいじめに遭い、人とうまくコミュニケーションが取れないことに悩む羽花は、そんな自分を変えるために自由な校風の八美津高校へ入学する。クラスメイトと打ち解けるため、「おはようと言う!」という目標を立てた羽花。誰よりも早く教室に行き、一人で挨拶の練習を繰り返していた所に学校イチの人気者の界が登場し、一緒に「おはよう」の練習をしてくれる……という場面だ。

 神徳監督はラウールに「‟おはよう“のタイミング、もう少し早くね」など細かいニュアンスやセリフの間を的確に指示を出し、その都度「了解です!」と気持ちのいい笑顔で応じる。ラウールは単独初主演について、「あまりプレッシャーを感じないようにしています」とコメントしていたが、初の大役に当初は相当緊張していたようで、クランクイン前から神徳監督と共に何度もディスカッションを重ねた。

 今回のメイキング映像からも、話し方や佇まい全てにこだわり、三浦界という誰しもが憧れる格好良いキャラクターへ入り込もうとする、ラウールの演技への真剣さが伺える。ラウールは、「ここまで明るい髪色にしたのは初めて。こんな派手な色が自分に似合うか不安でしたが、いざやるとテンション上がっちゃいました(笑)」と界の金髪について語っており、監督は「(界の)金髪がメインだからね。金髪に光が当たっているとすごく綺麗だから」と繰り返していた。界の鮮烈な登場を印象付けることがこのシーンの肝でもあるため、カメラワーク、照明には一切妥協をせず何度もスタッフと打合せを重ねた。一度ある若いスタッフにラウールの代わりに入口にたってもらうも、「やっぱり本人に入ってもらおう。身長も違うし、(スタッフの)髪型が角刈りだから(笑)」と監督。すぐにラウール本人が画に入ると、「やっぱり違うね! 金髪に光が当たるのがいい!」と満足げな監督にラウールも笑顔を見せる。

 メインキャスト陣の中ではラウールが一番年下で、みんなから「ラウちゃん」と弟のように可愛がられていたそう。「最初は全然目が合わないくらい人見知りな方なのかなと思ったんですけど、時々出る17歳のラウールさんの天然な姿が面白くて(笑)。現場にいる人はみな、彼に癒されていたと思います」と吉川はラウールの印象を語っていた。

 監督はさらに界の登場シーンを盛り上げるべく、仮のドラマティックな音楽を映像にあてたり、ハイスピードを多用したりと気合十分。そこには「この映画は最初の15分で決まると思っている。ただ界くんがかっこいいだけの映画で終わらせないように、冒頭15分で観客の心をつかみ、しっかりキャラクターを見せないといけないと最初から決めていた。という監督の熱い思いがあり、界と羽花を演じた2人もその期待に応えるべく、集中力を切らさずに最後まで演じきった。

■公開情報
『ハニーレモンソーダ』
7月9日(金)全国ロードショー
出演:ラウール(Snow Man)、吉川愛、堀田真由、濱田龍臣、坂東龍汰、岡本夏美ほか
原作:『ハニーレモンソーダ』村田真優(集英社『りぼん』連載)
監督:神徳幸治
脚本:吉川菜美
主題歌:「HELLO HELLO」Snow Man(avex trax)
企画・配給:松竹
制作:オフィスクレッシェンド
(c)2021「ハニーレモンソーダ」製作委員会 (c)村田真優/集英社

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