1年間止まった時が動き出す 『名探偵コナン 緋色の弾丸』は大スクリーンで堪能すべき!

 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、最近趣味が子ども時代に回帰しつつある安田が『名探偵コナン 緋色の弾丸』をプッシュします。

『名探偵コナン 緋色の弾丸』

 まる1年の公開延期を経て、『名探偵コナン 緋色の弾丸』がついに公開されました。思えば、『紺青の拳』のエンドロール後の次回予告にて、夜空に浮かぶの満月とライフルスコープとともに「届け、遥か彼方へ」と赤井秀一のセリフが流れた瞬間から、まる2年この作品を観るときを待っていました。公開初日の記事ということで、映画本編の内容は、あらすじ以上のことは触れずに紹介していきます。

 本作の舞台は、東京で開催される世界最大のスポーツの祭典「WSG -ワールド・スポーツ・ゲームス-」控える日本。その開会式に合わせて、日本の技術を総結集した、最高時速1,000kmを誇る「真空超電導リニア」が新名古屋駅と東京に新設される芝浜駅間に開通します。しかし、そんな中、大会スポンサーの重役が相次いで拉致されてしまう事件が発生。コナンだけでなく、赤井秀一や、羽田秀吉、世良真純、メアリー世良たちも各々の立場から事件へと関わることになります。

 赤井さんは、劇場版には20作目『純黒の悪夢』以来の登場。のちの“90億の男”となる安室透と壮絶な肉弾戦を繰り広げ、黒の組織のヘリを狙撃するなどの大活躍を見せました。『緋色の不在証明』として劇場公開もされた『緋色』シリーズは、赤井さんと安室さんが、黒の組織を巡り極限の攻防を繰り広げるエピソードで、約30巻におよぶ伏線が一気に回収されていく原作でも屈指の重要なパートを担っています。

 また、2014年公開の『異次元の狙撃手』では、工藤邸に住む大学院生・沖矢昴の正体が、赤井さんであることが明かされました。同作のラストシーンにて登場した沖矢昴が赤井秀一の声で喋ることで、同一人物であることが明らかになり、なんとこれは当時原作漫画ではまだ明かされていなかった内容になります。

 こういったこともあり、今回の劇場版における赤井秀一の登場は、原作ファンにとって大きな意味を持ちます。赤井一家は、のキャラクター像はそれぞれ掘り下げられてきましたが、これまで一堂に介する機会はありませんでした。というのも、妹の世良真純と母・メアリーにとって、赤井さんはすでに殉職したものとなっているためです。予告編では世良と沖矢の肉弾戦が映し出されていますが、この描写はその核心一歩手前まで踏み込んだ展開といいえるでしょう。