北川景子の起用は3年がかり 他のラブストーリーとは一味違う『リコカツ』の制作背景

 4月16日より放送がスタートするTBS系ドラマ『リコカツ』のリモート取材会が4月9日に行われ、脚本家の泉澤陽子(TBS系ドラマ『IQ246〜華麗なる事件簿〜』、読売テレビ・日本テレビ系ドラマ『ギルティ〜この恋は罪ですか?〜』)、プロデューサーの植田博樹(TBS系ドラマ『ビューティフルライフ』、『SPEC』)、吉藤芽衣が出席した。

 本作は、普遍的な男女の揉め事を「リコカツ」というキーワードを通じて描く“離婚するかもエンターテインメント”。主人公・水口咲(北川景子)は、航空自衛隊の緒原紘一(永山瑛太)と運命的な出会いを果たし、交際ゼロ日でスピード結婚。ところが、互いの生活習慣の違いや価値観の違いで、新婚早々離婚を決意する。だが、職場や家族・友人から盛大に結婚を祝福された2人は周囲に離婚について切り出せず、水面下で離婚に向けた活動「リコカツ」を始める。

 ドラマ制作のはじまりは3年前。植田が交際ゼロ日婚の人がすぐに離婚する芸能ニュースを見たのがきっかけだといい、「その時、離婚から始まるラブストーリーを考えたんですけど、言われてみれば自分の娘が結婚した時にも、恥ずかしながら(自分の)離婚の話が出たりしたので。子どもの結婚をきっかけに熟年離婚というものもあるんだなと」と、咲と紘一の両親までもが離婚へと進んでいく物語が、実体験をもとに生まれたものだと告白。「コロナ(による環境の変化)もそうですけど、距離感が変わっていくことによって人間関係、夫婦関係が変わっていくところを描けたら」と加えた。

 植田と共に、今作で地上波連ドラ初プロデュースを務める吉藤は「今までにも離婚を扱った名作はたくさんあるけど、“全員離婚家族”というパワーワードがある。登場人物一人ひとりが本当に個性的で、かつ、こういう人いるなっていうキャラクターをすごく深く作っているので、どんな人にでも共感してもらえる要素が散りばめられているのでは」と充実の表情。

 脚本の泉澤は「日本では3組に1組が離婚すると言われていて。うちも、ケンカすると『離婚してやる!』としょっちゅう思うので(笑)、そういうものまで含めたら、夫婦で離婚を考えたことがない人はいないんじゃないかなと。誰もが身につまされつつ、身近に感じられるテーマとして、おもしろおかしくドラマにできるんじゃないかと思った」と振り返った。

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