『ジョジョの奇妙な冒険』第6部アニメ化は期待しかない! 第1部から受け継がれていく魂

 『ジョジョの奇妙な冒険』第6部『ストーンオーシャン』のアニメ化が決定。発表から数日が経った今もなお、日本のみならず世界中のジョジョファンがその興奮を抑えられずにいる。

 実はこの『ストーンオーシャン』アニメ化、コアなジョジョファンには「覚悟」できていたことでもある。これまで断続的に製作されてきたアニメシリーズは第4部『ダイヤモンドは砕けない』が終了した2016年12月から、第5部『黄金の風』がスタートした2018年10月までの1年10カ月が今のところ最も間が空いた期間。『黄金の風』のアニメが終了したのが2019年7月であり、この2021年4月で1年9か月が経過。

 幾度にもわたる「第6部アニメ化ッ!」のフェイクニュースに懲り懲りとさせられている中、ジョジョファンに無言のサインが送られたのが配信イベント『ジョジョの奇妙な冒険 The Animation Special Event ~ジョースター 受け継がれる魂~』の開催だった(プロジェクトに関わる集英社の末吉孝充氏のツイートによれば、イベントの開催は『黄金の風』終了直後から動き出していたのだとか)。

 筆者もその予感に導かれるまま、当日は画面の前でイベントを楽しんだ一人。予感が確信に変わったのは、空条承太郎を演じる小野大輔が「やれやれ……もう一人受け継ぐ者がいたな」と口にした瞬間だった。『ストーンオーシャン』の主人公・空条徐倫はジョースター家の血統の一人であり、空条承太郎の娘にあたる。イベントにてVTRでサプライズ登場した荒木飛呂彦の言葉を借りれば「ついに血統が揃った」が適切であろう。

 『ストーンオーシャン』の最大の特徴は、主人公が女性であるということ。荒木は『ストーンオーシャン』第1巻のカバー折り返しにて、このように物語をスタートさせている。

JOJOの主人公なのだから顔面にパンチをくらってもヘコたれないタフさが必要だ。時にはドブの中をはいずり回る可能性もあるし、大股開きでビルの上から落っこちるかもしれない。女性にはキツイ設定だ。でも、そのギャップが逆に考えてみるとおもしろいかもと思った。しかも聖母マリア様のような大きな人間愛を持つ人。主人公は女性しかないと思った。『ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン 1』

 まさに「逆に考えるんだ」発想である。そのプロットの通りに、徐倫は「死ぬより恐ろしい事」を乗り越えて、シリーズ切ってのタフな精神力を身につける。舞台となるのはグリーン・ドルフィン・ストリート刑務所。「ストーンオーシャン(石の海)」の語源であり、徐倫は刑務所暮らしから自由になるという思いを込めて自身のスタンドに「ストーン・フリー」と名付ける。厳正懲罰隔離房(ウルトラ・セキュリティ・ハウスユニット)にブチ込まれ、クソをひっかけられようと、虫だらけのパンを与えられようと逆に強くなっていくのだ。

 冒頭にて「世界中のファン」と先述したが、その理由はアニメシリーズが「200+」の地域で配信されていること(配信イベントの情報から)、2013年には『黄金の風』の舞台でもあるイタリアのフィレンツェにて原画展が開かれていることにある。そして、『ストーンオーシャン』の舞台はアメリカ・フロリダ州。物語後半では刑務所から飛び出し「ケープカナベラル・ケネディ・宇宙センター」を舞台にした壮大な戦いが繰り広げられることとなる。

 『ストーンオーシャン』アニメ化発表の際には、アメリカのTwitterに「Stone Ocean」「Jolyne」がトレンド入りした。世界中のファンが待ち望んでいたアニメ化であることが「言葉」でなく「心」で理解できる。

 それではなぜこれまでにして、アニメシリーズが絶大な人気を誇っているのか。それは、原作への敬意を持って、『ジョジョ』のアニメを創り上げようとする、スタッフ、キャスト陣の覚悟、魂であろう。具体的に説明しよう。