2021年注目の韓国ドラマ! 本格派タイムトラベル作品『シーシュポス:The Myth』

 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、地上波ドラマの休憩中期間を利用して配信オリジナルのドラマにどっぷりつかっている大和田が『シーシュポス:The Myth』をプッシュします。

『シーシュポス:The Myth』

 ちょうど去年の今ごろ、『愛の不時着』への話題の熱がぐんぐん上がり、『梨泰院クラス』の配信がはじまり、韓流ドラマブームがじわじわと起こっていました。今年も先日のカンファレンスで発表された通り、Netflixは韓国作品に巨額投資をしていく模様(参考:Netflix、韓国作品に巨額投資 オリジナル映画や人気作の続編など新作ラインナップも発表)。そんな力の入った最新の配信韓国作品のなかから、おすすめしたいのが映画『TENET テネット』ばりの複雑なSF展開を見せる『シーシュポス: The Myth』。

 ジャンルはファンタジーミステリー。韓国ドラマでは“ファンタジー”というジャンルがつかない作品でも、『トッケビ』での死神の存在や、『ザ・キング:永遠の君主』での異世界、または時を越え、幽霊など、具体的な設定以外にもちょっとしたファンタジックな要素が随所に込められ、現実離れした発想であるはずなのに、それがとても物語に引きこまれる要素でもあります。

 壮大なスケールで描かれ、華麗なアクションシーンにも見応えがある『シーシュポス:The Myth』のモチーフとなっているのは、ある天才工学者と時空をさかのぼってきた戦士が、巨大な岩を山頂まで上げなければならない永遠な罰を受けたシーシュポスの神話。現在14話まで配信中で、毎週水曜日にエピソードが更新されています。

 物語は、2020年と荒廃した未来の韓国を舞台に描かれます。主人公のハン・テスル(チョ・スンウ)は「国民的な英雄」と呼ばれる天才工学者。ある日、テスルが乗っていた飛行機に何かがぶつかり、墜落する危機に陥りました。飛行機のブラックボックスを確認すると、コックピットの窓にテスルの兄が通りすがる姿が。かつて「人でない存在が僕らの間に隠れて生きていたんだ。今も隠れて僕たちを見張っている」と言っていた兄は、10年前に亡くなっていました。この事件以来、テスルは兄の私物が入ったスーツケースを拾い、大勢の取締局に追われ危険にさらされるなか、カン・ソヘ(パク・シネ)と出会います。

 未来からきたというソヘ。テスルの周りで銃撃戦と追撃戦が繰り広げられるなか、ソヘはあらゆる戦術に優れ、テスルを全力で守ります。ソヘから聞かされるのは「アップローダー」「ダウンローダー」「戦争」「シグマ」という信じられない言葉の数々。未来では戦争が起きてソウルが壊滅状態。テスルは、未来で時間旅行ができるアップローダーを作り、その装置を通して未来から来た別の存在が隠れて生きている。未来人が時間を逆行して現代に訪れる瞬間も目の当たりにしたテスルは、同じようにして兄が未来から来ていることを知ります。