成田凌の空虚な表情が切ない 杉咲花も大プッシュの『おちょやん』第13週は節目の展開に

『おちょやん』第13週は節目の展開

 一斗缶に「母に捧ぐる記」の台本を投げ捨て火を点ける一平。「母に捧ぐる記」は母親の無償の愛を描いた公演。そこで自身が伝えようと思っていたメッセージは、都合良く塗り替えられた夢幻だった。空虚な表情で台本を燃やす一平は、まるで全てを諦めたかのようだ。

 そこにやってきた千代が「あんた役者辞めるつもりなんやな」と本心を言い当てるが、一平はまた嘘くさい笑みを浮かべるだけ。今まで罵り憎み続けていた父が、本当は自分を傷つけないために嘘をついていたと知り、一平はすっかり心の支えを失っていた。だから、天海天海の名前を永久に葬り去る。襲名公演を最初で最後の芝居にし、派手な幕引きにすることを一平は考えていた。

 天海と夕の真実を知っていたのは、千之助(星田英利)とハナ(宮田圭子)。天海は夕に出て行かれたことで一平と同じように役者を辞めようとしていたが、ある出来事が天海を一座に引き止めていた。それはハナが千代に話した、天海と一平との昔話の中にある。

 先述したラジオの中で杉咲は、13週の中でも金曜日は特に観て欲しいと大プッシュしていた。明日の第65話は『おちょやん』にとって節目の回になるはずだ。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■放送情報
NHK連続テレビ小説『おちょやん』
総合:午前8:00~8:15、(再放送)12:45~13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30~7:45
※土曜は1週間を振り返り
出演:杉咲花、成田凌、篠原涼子、トータス松本、井川遥ほか
語り:桂吉弥
脚本:八津弘幸
制作統括:櫻井壮一、熊野律時
音楽:サキタハヂメ
演出:椰川善郎、盆子原誠ほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/ochoyan/

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