玉木宏、高島秋帆として初回と“別人”の姿で登場 『青天を衝け』“実業家”栄一の第一歩目も

 一方、黒船が襲来した江戸では、家慶(吉幾三)が亡くなり、次期将軍候補に慶喜(草なぎ剛)の名が挙がるも、彼はそれに反発していた。「当てにされても困るのです。私にはこの先、将軍になる望みはございませぬ」。斉昭(竹中直人)にのみ打ち明ける本心。同時に父が自分を傀儡とし、自身が将軍になる企みがあることをも見抜いていた。斉昭、そしてその腹心・藤田東湖(渡辺いっけい)の言葉もことごとく途中で中断させ、話し始めるその態度は斉昭が知る七郎麻呂とはまるで違っていた。そうして、そばで支える直言の臣に任命されるのが、後に栄一と慶喜を繋ぐこととなる平岡円四郎(堤真一)である。

 第4回「栄一、怒る」では、ペリーの再来航で幕府が混乱する時、慶喜の側近に円四郎を据える。一方で栄一は、市郎右衛門の名代として多額の御用金を申し渡されていた。身分の違いによる格差社会に、栄一が声を荒げる。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■放送情報
大河ドラマ『青天を衝け』
NHK総合にて、毎週日曜20:00~放送
BSプレミアムにて、毎週日曜18:00~放送
BS4Kにて、毎週日曜9:00~放送
出演:吉沢亮、小林薫、和久井映見、村川絵梨、藤野涼子、高良健吾、成海璃子、田辺誠一、満島真之介、岡田健史、橋本愛、平泉成、朝加真由美、竹中直人、渡辺いっけい、津田寛治、草なぎ剛、堤真一、木村佳乃、平田満、玉木宏ほか
作:大森美香
制作統括:菓子浩、福岡利武
演出:黒崎博、村橋直樹、渡辺哲也、田中健二
音楽:佐藤直紀
プロデューサー:板垣麻衣子
広報プロデューサー:藤原敬久
写真提供=NHK

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