『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』はいまこそ観たい 1作目から続く劇場版独自のスタンス

 『名探偵コナン』シリーズの劇場版第1作『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』が、本日2月5日21時より日本テレビ系『金曜ロードSHOW!』にて本編ノーカットで放送される。

 

根強いファンも多い『名探偵コナン』。本作は、そのTVアニメ放送開始の翌年1997年に公開された、記念すべき劇場版第1作目となる。

 ライターの久保田和馬氏は、1997年の公開当時をこう振り返る。

「当時は春休みに『ドラえもん』と『東映アニメフェア』があって、新学期が始まってから『クレヨンしんちゃん』が公開される。そこに『名探偵コナン』の映画が加わり、後々『東映アニメフェア』こそなくなりましたが、基本的にそうしたアニメ映画のルーティンはいまでも守られています。『名探偵コナン』が国民的シリーズになったのも、そうしたルーティンのおかげかもしれませんね。

 『名探偵コナン』はアニメの放送開始から映画化まで1年。そう聞くと早いイメージもありますが、『ドラえもん』も『クレヨンしんちゃん』もそうでしたし、最近では『鬼滅の刃』も同じぐらいのスパンでしたよね。とくに当時は、いまほどアニメが多くなく、人気になれば何らかのかたちで劇場版が作られるというのも珍しくはなかったので、『名探偵コナン』についてもあまり驚きはなかったです。『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』の公開当時は1作目ということもあり、テレビシリーズを観ている人やもともと原作ファンだった人が劇場に行くというイメージでした。興行収入が11億円というのも振り返ってみると意外ですね」

 また、久保田氏は、『名探偵コナン』におけるテレビシリーズと映画との違いを以下のように解説する。

「当然、映画はテレビよりスケールの大きなストーリーになっています。『電車が一定速度を下回ると爆破する』という、当時流行っていた『スピード』のようなハリウッドアクション映画のオマージュとも受け取れる凝った設定然り、爆破シーンの多さ然り、アニメシリーズと映画でカラーを分けるというスタンスを、1作目から明確に示していました。今でもテレビシリーズはサスペンス・ミステリー寄りで、映画になるとパニックアクションのテイストが強まるというスタイルは維持されています」