5人の自閉症の少年少女たちの姿を追う ドキュメンタリー映画『僕が跳びはねる理由』4月2日公開

 ドキュメンタリー映画『The Reason I Jump(原題)』が、『僕が跳びはねる理由』の邦題で4月2日に日本公開されることが決定した。

 

第36回サンダンス映画祭にてワールド・シネマ・ドキュメンタリーコンペティション部門観客賞を受賞した本作は、会話のできない自閉症という障害を抱える作家・東田直樹がわずか13歳の時に執筆し、30カ国以上で出版、現在117万部を超えるベストセラーとなった『自閉症の僕が跳びはねる理由』(エスコアール、角川文庫、角川つばさ文庫)をもとにドキュメンタリー映画化したもの。

 「自閉症と呼ばれる彼らの世界が“普通”と言われる人たちと、どのように異なって映っているのか?」を世界各地の5人の自閉症の少年少女たちの姿やその家族たちの証言を通して追い、明らかにしていく。そして、「自閉症者の内面がその行動にどのような影響を与えるか」を斬新な映像表現や音響効果を駆使し、彼らが見て、感じている世界をあたかも疑似体験しているかのように体感できる内容となっている。

 あわせて公開されたポスタービジュアルは、澄み切った青空の下で“跳びはねる”少年の姿が切り取られており、「みんな同じ空の下、“普通”の君と 自閉症の僕との未来はきっとつながる」というコピーが綴られている。

 なお、東田による原作『自閉症の僕が跳びはねる理由』を英訳したのは、トム・ハンクスとハル・ベリー共演の映画『クラウド・アトラス』の原作などで知られるイギリスのベストセラー作家デイヴィッド・ミッチェルとその妻ケイコ・ヨシダ。日本に滞在していた経験もあるミッチェルは自らも自閉症の息子を育てており、対応に困り果てていた我が子の行動に対する疑問の答えをこの書籍の中に見つけ、「世界中の自閉症の子を持つ親にもこの本を読んで欲しい・伝えたい」という願いから翻訳、2013年『The Reason I Jump』として出版。その書籍が、本作にも出演しているジョスの両親(本作のプロデューサーを務めるジェレミー・ディアとスティーヴィー・リー)の目にとまったことで、本作の制作がスタートした。

 ミッチェルは「東田直樹の『自閉症の僕が跳びはねる理由』がそうであるように、この映画は私たちに“普通とは何か?”という抽象的な疑問を改めて我々に問いかけている。自閉症と自閉症ではない人たちの世界を繋ぐ架け橋となる、優しい革命的な作品だ」とコメントを寄せている。

■公開情報
『僕が跳びはねる理由』
4月2日(金)角川シネマ有楽町、新宿ピカデリーほか全国順次公開
原作:東田直樹『自閉症の僕が跳びはねる理由』(エスコアール、角川文庫、角川つばさ文庫)
翻訳原作:『The Reason I Jump』(翻訳:デイヴィッド・ミッチェル、ケイコ・ヨシダ)
監督:ジェリー・ロスウェル
プロデューサー:ジェレミー・ディア、スティーヴィー・リー、アル・モロー
配給:KADOKAWA
原題:The Reason I Jump/2020年/イギリス/82分/シネスコ/5.1ch/字幕翻訳:高内朝子/字幕監修:山登敬之
(c)2020 The Reason I Jump Limited, Vulcan Productions, Inc., The British Film Institute
公式サイト:https://movies.kadokawa.co.jp/bokutobi/

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