菜々緒だからこそ表現可能な“貫禄”も 『ボス恋』ファッション編集部を成立させるオーラ

菜々緒、『ボス恋』編集長・麗子役の存在感

 ファッション雑誌の編集部を舞台に、主人公・鈴木奈未(上白石萌音)が恋に仕事に立ち向かう姿を描く『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(TBS系、以下『ボス恋』)。同じくファッション誌の編集部を舞台にする映画『プラダを着た悪魔』(2003年)を彷彿とさせるようなボスとアシスタントの関係には、時にハラハラさせられ、時にエールを送りたくもなる。

 一方で、玉森裕太演じるイケメン御曹司・潤之介と芽生えそうな恋の予感にはキュンキュンが止まらず、ラブコメの王道をいく展開は早くも視聴者を虜にした。そんな本作で、史上最年少の敏腕“毒舌”編集長・宝来麗子役を担うのが菜々緒だ。圧倒的センスと美しさ、そして仕事へのストイックさでファッションモード誌「MIYAVI」を牽引する麗子を、有無を言わさぬ存在感で演じる。

 菜々緒は、その素晴らしいスタイルを生かしファッション雑誌『non-no』(集英社)や『GINGER』(幻冬舎)の専属モデルとして活躍していた。さらに女優業をスタートさせてからは、悪女キャラ、クールビューティーな役をこなし評価をあげていく。『主に泣いてます』(フジテレビ系)でドラマ初主演を飾ると、『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』(関西テレビ・フジテレビ系)、『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』(日本テレビ系)、『七人の秘書』(テレビ朝日系)などに出演。得意ジャンルを切り拓くことで、モデル以外にも活躍の場を広げた。

 こうした経歴ゆえに、『ボス恋』でのファッションモード誌の編集長は、まさに菜々緒に打ってつけの役どころとなる。第1話では華やかなファッションに身を包み、高級レストランで食事をするなど、ともすれば馴染むのが難しそうなシチュエーションですら完璧に成立させるほどのオーラを持つ。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「国内ドラマシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる