窪塚洋介、“盟友”堤幸彦監督との12年ぶりタッグ作で新境地 『ファーストラヴ』新場面写真公開
2月11日に公開される北川景子主演映画『ファーストラヴ』より、窪塚洋介の新場面写真が公開された。
本作は、第159回直木賞を受賞した、島本理生の同名ベストセラー小説を映画化するサスペンス。アナウンサー志望の美人女子大生が父親を刺殺するという衝撃的な事件のドキュメンタリー本の執筆を依頼された公認心理師の真壁由紀(北川景子)は、うら若き容疑者・聖山環菜(芳根京子)と面談を重ね、二転三転する供述に翻弄されながらも彼女の心理へ迫っていく。だが、やがて由紀自身の過去の記憶にも結び付く、意外な真相が浮かび上がる。
北川が主人公・真壁由紀役で主演を務めるほか、ともに事件の真相に迫る敏腕弁護士・庵野迦葉役で中村倫也が出演。そのほか、木村佳乃、板尾創路、高岡早紀、石田法嗣、清原翔らがキャストに名を連ねた。監督を務めたのは、『TRICK』シリーズ(テレビ朝日系)、『SPEC』シリーズ(TBS系)、映画『十二人の死にたい子どもたち』の堤幸彦。
本作で窪塚が演じたのは、北川扮する由紀の夫で、中村扮する迦葉の兄・真壁我聞。写真家として活動する傍ら、国家資格である“公認心理師”として仕事にまい進する由紀を家庭で支えるという役どころだ。公開された場面写真でも、手慣れた雰囲気でキッチンに立つ姿や悩み苦しむ由紀に優しく寄り添う様子から温和な人柄が滲み出ており、センセーショナルな“父親殺し”事件の容疑者・環菜(芳根京子)と向き合う由紀が、仕事を離れホッと一息つける相手であることが窺える。そして我聞は、由紀と共に事件を追う敏腕弁護士・迦葉にとっても、長い人生を支えられてきた兄という間柄で、がっちり力強く肩を抱くシーンからは兄弟の絆と信頼関係を感じさせる。さらに由紀と迦葉には、我聞も知らない過去があることが明らかになっていくのだが、3人の複雑な関係性を取り持つ我聞の安心感に満ちた佇まいを演じ切った窪塚が、落ち着いた役柄で作品全体を引き締める存在感を放っている。
窪塚と堤監督といえば、『池袋ウエストゲートパーク』(2000年/TBS系)などでタッグを組んでおり、堤監督は窪塚のことを“盟友”と呼ぶほど。実に12年ぶりのタッグとなった本作では、堤監督が「いろいろと過去から演じてもらったが、今回はまさに『はまり役』ではないか」「僕が窪塚洋介で泣いたのは、ほぼ初めてかもしれません(笑)」と明かすように、一風変わった強烈な役柄の印象も強い窪塚を、非常に穏やかな役でキャスティングしている。窪塚も、「我聞は無駄なものが一切ない人物。僕がこれまで演じてきたのはどちらかと言うと、無駄なもので構成されているような(トリッキーな)役が多かったので、そういう意味では新鮮だったし、“何もしない”ことのほうが実は大変だったりするのかなと勉強になりました」と振り返っており、堤組の作品で窪塚のまた新たな一面が披露されることになった。
■公開情報
『ファーストラヴ』
2月11日(木・祝)全国ロードショー
主演:北川景子、中村倫也、芳根京子、板尾創路、石田法嗣、清原翔、高岡早紀、木村佳乃、窪塚洋介
監督:堤幸彦
脚本:浅野妙子
原作:島本理生『ファーストラヴ』(文藝春秋刊)
音楽:Antongiulio Frulio
主題歌・挿入歌:Uru「ファーストラヴ」「無機質」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
配給:KADOKAWA
制作:角川大映スタジオ/オフィスクレッシェンド
製作:『ファーストラヴ』製作委員会
(c)2021『ファーストラヴ』製作委員会
公式サイト:firstlove-movie.jp