ミリー・ボビー・ブラウンら豪華ゲストが登場 東京コミコン2020の見どころを杉山すぴ豊が解説

 今回面白い組み合わせだと思ったのは、キーファー・サザーランドさんとミリー・ボビー・ブラウンさんらの組み合わせ。キーファー・サザーランドさんといえば『24』ですよね。日本で、また海外ドラマが注目されるきっかけを作ったのは『24』で、その象徴とも言える存在です。

キーファー・サザーランド

 一方、ミリー・ボビー・ブラウンさんたちの『ストレンジャー・シングス 未知の世界』は配信ドラマがブレイクするきっかけを作ったシリーズです。ドラマというジャンルでありながら、かたやTV、かたや配信の代表格です。メディアの進化に驚くとともに、しかしどんなメディアであろうともそこにいかに魅力的なコンテンツを載せるかが重要である、ということを改めて気づかせてくれます。

クリスティーナ・リッチ

 個人的には、クリスティーナ・リッチさんの参加が嬉しい。素晴らしい女優さんですが、僕にとってはアイドル。『アダムス・ファミリー』で好きになった人、『バッファロー'66』で彼女のファンになった人も多いでしょうが、『キャスパー』もかわいかったし、ティム・バートン監督作の『スリーピー・ホロウ』も素敵でした。マーゴット・ロビーさんとドラマ『PAN AM/パンナム』で共演していたりもします。この人たちがキャビン・アテンダントの飛行機なんてすごすぎる(笑)!

 90年代の映画少年のアイドルであるクリスティーナ・リッチさんと現代のデジタルが生んだキズナアイちゃん(東京コミコン2020のバーチャルサポーター)が一緒にいるというカオスも、また楽しみです。

 映画、TV、配信というそれぞれのメディアを沸かせたアイコニックなスターたちが集ま
る東京コミコン、従来のリアル開催からオンライン開催にする東京コミコン、歌舞伎俳優の市川海老蔵さんとバーチャル・アイドルのキズナアイちゃんが参加する東京コミコン……。まさにダイバーシティ(笑)。こうした多様な要素がどういう化学反応を起こすのか、楽しみです。

■杉山すぴ豊(すぎやま すぴ ゆたか)
アメキャラ系ライターの肩書でアメコミ映画に関するコラム等を『スクリーン』誌、『DVD&動画配信でーた』誌、劇場パンフレット等で担当。サンディエゴ・コミコンにも毎夏参加。現地から日本のニュース・サイトへのレポートも手掛ける。東京コミコンにてスタン・リーが登壇したスパイダーマンのステージのMCもつとめた。エマ・ストーンに「あなた日本のスパイダーマンね」と言われたことが自慢。現在発売中の「アメコミ・フロント・ライン」の執筆にも参加。Twitter

■開催情報
「東京コミックコンベンション 2020」
<オンライン>
12月4日(金)12:00〜24:00
12月5日(土)00:00〜24:00
12月6日(日)00:00〜18:00
<会場からの中継>
12月5日(土)12:00〜20:00
12月6日(日)10:00〜18:00
主催:株式会社東京コミックコンベンション、東京コミックコンベンション実行委員会
公式サイト:https://tokyocomiccon.jp/

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