ジョニー・デップ演じるグリンデルバルド最後の姿に 復習マストの『ファンタビ』第2作をおさらい
『ハリポタ』シリーズの復習が必須の難解作品!
このクリーデンスの出生にはレストレンジ家が絡んでおり、本作の最大の謎となっています。一応劇中で真相は明かされるのですが、これがあまりにも複雑! しっかり理解する上では『ハリポタ』シリーズの復習がマストとなっています。本の方が先述のダンブルドア家の悲劇、そしてグリンデルバルドのことがよく描かれていますが、映画でも簡単な復習は可能。
例えばグリンデルバルド。すでに『死の秘宝 PART1』に登場しています。ヴォルデモート卿(レイフ・ファインズ)がニワトコの杖を探す際、それを杖職人から奪ったグリンデルバルドに会いに行くのです。彼は自身のヌルメンガード城に幽閉されていました。この城は『黒い魔法使いの誕生』のラストにクリーデンスを連れてきた場所として登場するのですが、彼が幽閉されていたことは世界魔法大戦での敗北を意味しています。原作本ではやってきたヴォルデモートに、自身を幽閉したダンブルドアを庇うかのようにニワトコの杖の在り処を隠していました。ところが映画版では嫌な奴よろしく、あっさり『ダンブルドアの墓』って教えちゃってるもんだから、印象が最悪!
そして『ハリポタ』シリーズに姿こそ見せていないものの、実は登場していた人物がもう2人います。1人は錬金術師のニコラス・フラメル。『ハリー・ポッターと賢者の石』で、賢者の石を作った張本人であり、ダンブルドアの旧友である彼が『黒い魔法使いの誕生』では大いに活躍してくれます。そして、実は『ファンタビ』主人公のニュート・スキャマンダーも『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』にこっそり登場していました! 『魔法使いの旅』でのニュートは29歳、『アズカバンの囚人』では97歳になっていた彼の名が、忍びの地図に載っているのです。
グリンデルバルド役はジョニー・デップからマッツ・ミケルセンにバトンタッチ?
結末はなんとなくわかっていても、その間にある謎の解明が面白い『ファンタビ』シリーズ。最新作はブラジルを舞台にすることが明らかになっていますが、キャスティングに思わぬ動きが。なんと、元妻であり女優のアンバー・ハードを訴えた名誉毀損裁判で、イギリス現地時間11月2日にロンドン裁判所から訴えを棄却され敗訴が確定したジョニー・デップが、ワーナー・ブラザースからシリーズの降板を求められたのです。名誉毀損の内容には彼の家庭内暴力の疑惑も含まれていたわけですが、出演料は満額支払われるとのこと。
さらに、グリンデルバルドの代役として白羽の矢が立ったのがデンマーク出身の俳優マッツ・ミケルセン。現在、監督のデヴィッド・イェーツがラブコールを送っているのだそう(参照:Mads Mikkelsen In Talks To Replace Johnny Depp In ‘Fantastic Beasts’)。一体どうなってしまうのか! 最新作は本来2021年11月公開の予定でしたが、2022年夏公開に延期。それまでに本を含め、全シリーズの復習を完璧に終えておくのも良い待ち方ですね。
■アナイス(ANAIS)
映画ライター。幼少期はQueenを聞きながら化石掘りをして過ごした、恐竜とポップカルチャーをこよなく愛するナードハーフ。レビューやコラム、インタビュー記事を執筆。Instagram/Twitter
■放送情報
『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』
日本テレビ系にて、11月13日(金)19:56〜22:54放送
※放送枠64分前拡大
※地上波初放送・本編ノーカット
原作・脚本:J・K・ローリング
監督:デヴィッド・イェーツ
出演:エディ・レッドメイン、キャサリン・ウォーターストン、ダン・フォグラー、アリソン・スドル、ジュード・ロウ、ジョニー・デップ
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