くっつきそうでくっつかない波瑠と松下洸平 『#リモラブ』心温まるSNSでの恋愛事情
檸檬を青林(松下洸平)だと知りながら、自分が草モチだと言い出せない美々(波瑠)。檸檬と草モチの正体に勘付いた五文字(間宮祥太朗)は、そっと2人の関係をアシストしようと試みる。『#リモラブ 〜普通の恋は邪道〜』(日本テレビ系、以下『#リモラブ』)の第5話では、くっつきそうでくっつかない、絶妙な距離感で恋愛を繰り広げる2人の様子が描かれた。
特に『#リモラブ』において注目すべき設定は、今の “コロナ禍”をきちんと反映している点である。キャストはマスクをし、産業医の美々は飛沫を気にし、密であることに注意を払う。しかしそのことが原因で、美々がお得意先への接待を中止にさせてしまい、営業部だけでなく人事部にまでフォローしてもらう事態に発展してしまった。さらにこのことが発端となり、朝鳴部長(及川光博)の息子・保(佐久間玲駈)を預かりBBQをするも、コロナ禍の影響で会話もできず、保はあまり楽しめなかった様子。
第5話ではこうした世間のリアルな現状がより濃く反映され、“今”の人間関係の難しさや、“今”だからより心温まるSNSでの恋愛事情などが描かれている。
こうしたシビアな現実を突きつけながらも、最後まで笑顔で観ることができるのも『#リモラブ』の魅力である。例えば、八木原(高橋優斗)と栞(福地桃子)が、電話での言葉足らずな会話とSNSの写真を理由にケンカをしてしまうものの、仲直りの際にはいつもの決め台詞「かわいいぞ、コノヤロー!」が飛び出し、愛らしさに拍車をかける。