ジャ・ジャンクーの愛弟子、ワン・ジンの初監督作2021年公開へ 若きジャーナリストの姿を描く

ワン・ジン初監督作、2021年公開へ

 ジャ・ジャンクーが製作を務めたワン・ジンの初監督作『The Best Is Yet To Come(英題)』(原題:不止不休)が2021年に公開されることが決定した。

 『罪の手ざわり』以降、ジャ・ジャンクー監督作品を助監督として支えたワン・ジンの初監督作となる本作。2003年SARS流行後の中国を舞台に、B型肝炎患者に対する差別が蔓延していることを暴く若きジャーナリストの姿を描く、実在の新聞記者をモデルにした物語だ。

 第77回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門に中国作品として唯一出品され、トロント国際映画祭でも上映された。先日閉幕したばかりの平遥国際映画祭では、最優秀監督賞を受賞した。

 撮影にユー・リクウァイ、音楽に半野喜弘など、ジャ・ジャンクー監督作品常連のベテラン製作陣が若き監督の脇を固める。キャストには、中国の大ヒット作『ストームブレイカーズ 妖魔大戦』や『人魚姫』などのバイカー、『芳華-Youth-』で鮮烈なデビューを飾った若手女優のミャオ・ミャオ、2020年中国で社会現象となったサスペンスドラマ『隠秘的角落(The Bad Kids)』(2021年WOWOWで放送予定)で脚光を浴びたチャン・ソンウェンらが集結した。

 なお本作は、10月30日から開催される第21回東京フィルメックス・コンペティション部門への正式出品が決定している。

■公開情報
『The  Best Is Yet To Come(英題)』
2021年、全国公開予定
監督:ワン・ジン
製作:ジャ・ジャンクー
出演:バイカー、ミャオ・ミャオ、チャン・ソンウェン、ソン・ヤン
音楽:半野喜弘
配給:ロングライド

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