『35歳の少女』坂口健太郎、“10歳”の柴咲コウに寄り添う優しさ タイトルバックの変化にも注目

『35歳の少女』タイトルバックにも変化が

 そんな結人も、この25年で“望美が思っているような結人くん”ではなくなっていた。それでも結人が望美に手を伸ばすのは、好きという思いからだ。25年もの間、自分の時間だけが止まった世界、取り戻せない絶望、そもそも大人になるとは。事態を知れば知るほど、どん底に突き落とされる望美に結人は「外見なんて気にすんな。お前の好きなようにすればいい」と無理に大人になる必要はないと諭す。そこから望美の表情は見違えるように変わっていく。周りの冷たい視線も気にせず、好きな服を着て、好きな食べ物を口にし、子供と一緒にアスレチックで遊ぶ。あの日のように。焦ることなく、中学生、高校生と順にステップを踏んでいけばいい。そこには大好きな結人も変わらず一緒にいる。

 成長することを誓った望美は、第3話で勉強に、夢だったアナウンサーと失った25年間を取り戻すべく意欲を見せる。しかし、そこに立ちふさがるのは家族が抱える様々な問題。さらに、世の中を知るために結人の代行業を手伝うことに。望美というフィルターから、さらなる現実が映し出される予感がする。

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■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■放送情報
『35歳の少女』
日本テレビ系にて、毎週土曜22:00〜22:54放送
出演:柴咲コウ、坂口健太郎、橋本愛、田中哲司、富田靖子、竜星涼、鈴木保奈美、細田善彦、大友花恋
脚本:遊川和彦
チーフプロデューサー:池田健司
プロデューサー:大平太、諸田景子
演出:猪股隆一ほか
制作協力:AX-ON
製作著作:日本テレビ
(c)日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/shojo35/
公式Twitter:@shojo35

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