『キワドい2人』山田涼介×田中圭の“異母兄弟バディ”が衝突 過去に隠された秘密が明らかに

 22年前に起きたファミレス立てこもり事件について調べていた末長(八嶋智)が、当時の話を聞くために会う約束をしていた元池袋署の刑事・植田(中村育二)。彼が血を流して倒れている横で、静かにたたずむ賢造(椎名桔平)の姿が映し出されるという衝撃的な幕切れとなった前回のエピソード。10月9日に放送された『キワドい2人-K2-池袋署刑事課神崎・黒木』(TBS系)第5話は、まさに急展開。神崎(山田涼介)と黒木(田中圭)の過去に隠された秘密が明らかになり、“異母兄弟バディ”に大きな亀裂が生じることに。

 植田の銃殺死体が発見されてすぐ、また新たな銃殺死体が見つかる。被害者2人の共通点は、かつて池袋署で賢造と同僚だったということと、22年前に起きたファミレス立てこもり事件の犯人・井原(高橋努)が射殺された時と同じ体の3箇所を撃ち抜かれていたということ。そしてその時井原を撃ったのは、今回の被害者2人と副署長の沢登(六角精児)であった。容疑者として指名手配されることになった賢造。しかし、父親が犯人であると信じられない神崎は、捜査から外されてしまうことに。

 暴力団の構成員であった井原が賢造の情報屋であったということは先週の段階で明らかになっていたわけだが、今回物語の根幹に関わる重要な部分が捕捉されたことで、その“過去の事件”の全容が判明する。賢造に連れられてファミレスを訪れた少年時代の黒木。ある事件を起こして逃亡していた井原も息子と一緒に来ており、射殺される直前に息子を人質に取ろうとしたところで黒木が救出。その後、賢造が井原の息子を養子として迎えるが、それに反発した妻、つまり黒木の母親が黒木を連れて家を出たという。そして、その井原の息子こそが、神崎というわけだ。

 実は原作小説では、この“過去の事件”の描写は大きく異なっている(そもそも黒木と神崎が異母兄弟という設定も原作にはなく、賢造の息子は神崎なのだが)。「因縁」というエピソードの中で、少年時代の黒木が人質になり賢造が事件を担当する立てこもり事件と、現代で同じ犯人が同様の手口で起こした立てこもり事件に黒木と神崎が立ち向かう様子が巧妙な叙述トリックで時間軸を交錯させて描かれていたのである。さらにその次のエピソードでは、犯人の子供(原作では娘である)を探し出した黒木が、彼女を守るために刑事を辞する覚悟を持つ。原作とドラマでほぼ違うストーリーが展開するとはいえ、「加害者家族の保護」という重要なエッセンスが守られたのは見逃せないポイントではないだろうか。