宮野真守、梶裕貴ら声優陣のドラマでの活躍相次ぐ ネットとの親和性の高さも起用の要因に?

 声優の宮野真守がTBS日曜劇場『半沢直樹』に、金融庁の黒崎(片岡愛之助)の部下・古谷役で出演。黒崎に急所を掴まれるシーンが反響を呼んだ。また、9月15日に放送がスタートしたTBS火曜ドラマ『おカネの切れ目が恋のはじまり』には、同じく声優の梶裕貴が山鹿眞一郎役で出演。従来は声優の外仕事と言えばアーティスト活動や舞台が主だったが、今リアルの映像分野へと広がりを見せている。

 宮野真守の『半沢直樹』への出演は、実に反響が大きかった。超個性的な黒崎の後ろで存在感たっぷりの表情を見せ、その黒崎に急所を掴まれたシーンの放送後は、「#マモのマモ」がTwitterのトレンドワード入りを果たしたほど。

 宮野のドラマ出演は、これが初めてではない。1998年に放送された『3年B組金八先生シリーズ』(TBS系)のスペシャルに足達勝司役で出演したほか、2008年には『ザ・クイズショウ』(日本テレビ系)に真中タダオ役で出演している。レギュラーとしても、昨年放送された本田翼と岡山天音のW主演によるMBS/TBSドラマイズム『ゆうべはお楽しみでしたね』で、主人公が務めるアニメイトの店長・大仁田役を演じた。今でこそ声優として名を馳せている宮野だが、小学生のころから劇団ひまわりに所属し、役者としての意識がとても高い。存在感のあるルックスと変幻自在の演技力で、ドラマでのコンスタントな活躍に期待が高まっている。

『おカネの切れ目が恋のはじまり』(c)TBS

 また、『おカネの切れ目が恋のはじまり』にゲスト出演した梶裕貴も、昨年放送された、東京03と山本舞香が主演のコメディドラマ『遊戯みたいにいかない。』(日本テレビ)にもゲスト出演した経験があり、スポット起用が増えている。しかしWOWOWプライムでは、原田まりるの小説を原作にしたドラマ『ぴぷる~AIと結婚生活はじめました~』で、主役の座に。主人公の摘木健一役として好演した。高校時代は演劇部に所属していた経験を持ち、この10年さまざまな舞台や朗読劇で経験を積んできた経験が、実を結びつつあるようだ。

 女性声優では内田真礼が、5月に放送された『警視庁・捜査一課長2020』(テレビ朝日系)の第6話に、事件の第一発見者という役で出演。本人も「まさかのー!!!」と驚いた抜擢で、刑事ドラマ初挑戦が話題になった。

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