『HiGH&LOW』Netflix配信で国外の人気も獲得? 世界が驚くキャラクターとアクションの魅力
また、同シリーズが海外で注目されるに相応しい理由として、華麗なアクションも無視できないだろう。香港に渡り、ドニー・イェンなどの元でスタントとアクションの設計を学んできた大内貴仁は、その経験を生かし、アクションチームのメンバー自らが、ワイヤーを身に着け、撮影をするという手法も駆使している。
カメラマンが、アクションをしている俳優たちの中にいて、あたかも戦っている1人のような目線で映像を見せていたかと思うと、ときおり浮き上がってふわっと移動したりするワンカットでのカメラワークにはオリジナリティーがあり、またワイヤーで吊られたまま川の上中を移動していく、戦う鬼邪高校と鳳仙学園のメンバーたちの間をすり抜けていく映像の独特の浮遊感は、ドローンで撮るのとは違った中毒性がある。
大内とともにアイデアを出し合い独自のアクションシーンを作り上げてきた久保茂昭は、長らくLDH所属アーティストのミュージックビデオや、ライブ映像を監督してきた人物である。アーティストのアドレナリンの出た瞬間を切り取るという監督が、その技術を映画でも生かし、絵のように美しい瞬間が一作品の中にもたくさん存在している。
アクションシーンでもそうした美しい瞬間がたくさん見られるのも同シリーズの醍醐味である。観たものに理屈ではなく感覚として訴えかける映像も、「世界」においての強みになっていると言っていいだろう。
※高橋ヒロシの「高」は「はしごだか」が正式表記
■西森路代
ライター。1972年生まれ。大学卒業後、地方テレビ局のOLを経て上京。派遣、編集プロダクション、ラジオディレクターを経てフリーランスライターに。アジアのエンターテイメントと女子、人気について主に執筆。共著に「女子会2.0」がある。また、TBS RADIO 文化系トークラジオ Lifeにも出演している。
■放送情報
『6 from HiGH&LOW THE WORST』(全6話)
日本テレビにて、11月19日(木)スタート 毎週木曜24:59〜25:29放送
※関東ローカル。放送時間は変更になる場合あり
企画プロデュース:EXILE HIRO
監督 : 久保茂昭、平沼紀久、上條大輔
出演:川村壱馬、白洲迅、中務裕太、小森隼、富田望生、矢野聖人
プロデューサー :植野浩之
脚本:高橋ヒロシ、平沼紀久、増本庄一郎、渡辺啓、上條大輔
企画制作:HI-AX
制作プロダクション:サルベージ
■配信情報
映画『ROAD TO HiGH&LOW』(2016年)
映画 『HiGH&LOW THE MOVIE』(2016年)
映画 『HiGH&LOW THE RED RAIN』(2016年)
映画 『HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY』(2017年)
映画 『HiGH&LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION』(2017年)
映画 『DTC -湯けむり純情篇- from HiGH&LOW』(2018年)
映画 『HiGH&LOW THE WORST』(2019年)
Hulu、Netflixにて、配信中