『戦国鍋TV』は“早すぎる”逸材揃いの番組だった 『戦国炒飯TV』に向けてその魅力を振り返る

 2010年から2012年に放送されていた伝説の番組ともいえる『戦国鍋TV ~なんとなく歴史が学べる映像~』(tvkほか)が、8月から『戦国炒飯TV ~なんとなく歴史が学べる映像~』(TOKYO MX、BS11ほか)となって帰ってくる。

 それに先駆け、『戦国鍋TV』が現在、TOKYO MXなどで再放送中である。現在2.5次元やさまざまな舞台、映像作品で活躍している若手俳優たちが総出演していて、歌やコントを披露している。

 特に番組内の架空の歌番組「MUSIC TONIGHT」は、『戦国鍋TV』のメイン企画と言ってもいいだろう。若手俳優たちが、歴史上の人物として登場。トークコーナーでは史実にからめた関係性のエピソードを披露したりもする。このトークもきっちり台本が決まったコント形式でありながら、すっとぼけていて笑える。

 それもそのはず。このコントを作っているのは、現在『ゴッドタン』(テレビ東京系)やラジオ『JUNK・おぎやはぎのメガネびいき』『JUNK・バナナマンのバナナムーンGOLD』などの放送作家を担当し、またドラマ『ウレロ☆未確認少女』(テレビ東京)に始まるシリーズの脚本を手掛け、『漫画みたいにいかない。』(日本テレビ系)では初の監督を務めたオークラをはじめとして、熊本浩武、安部裕之、シベリア少女鉄道代表の土屋亮一など、現在、第一線で活躍する面々が担当しているのだ。

 また、演出は、東京03やバカリズムの舞台や、ドラマと映画の『架空OL日記』の演出も手掛けた住田崇。そう聞けば、この番組が、キャストだけでなく、スタッフに至るまで、“早すぎる”人選で作られていたことがわかるだろう。

 「MUSIC TONIGHT」の中でも人気だったのが、村井良大扮する織田信長と鈴木拡樹扮する森蘭丸のユニット「信長と蘭丸」だろう。トークコーナーの後には歌も披露する。彼らの持ち歌は「敦盛2011」「敦盛2013」。衣装と曲調を聞けばすぐに「修二と彰」や「KinKi Kids」の曲からインスパイヤーされたものだとわかるのだが、そのメロディなどもパロディとは言えないくらいに切なくよくできている。曲の中でも、蘭丸が信長に対して不満を持っており、信長が一生懸命に機嫌をとろうとしている関係性なども見える演出になっていたりと、ドラマと笑いがしっかり盛り込まれていて芸が細かいのだ。

 ほかにも、「MUSIC TONIGHT」には、AKR四十七というAKB48と赤穂四十七士をヒントに作られたと思われるユニットもあるが、ここでも村井良大がリーダーをしているほか、現在『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)などで活躍する間宮祥太朗、『HiGH&LOW』シリーズの轟洋介役などで大注目の前田公輝などがメンバーで、AKBの男性版とも思えるようなチェックの制服姿で、AKB楓なダンスの振り付けやフォーメーション、画面に向かって見せる笑顔まで見せて、やはり計算しつくされているのだ。