伊藤沙莉が明かす、『ステップ』飯塚健監督との信頼関係 「作品を重ねれば重ねるほど緊張する」
話題作『映像研には手を出すな!』、公開を控える主演作『タイトル、拒絶』
ーー伊藤さんが声の出演をしていた『映像研には手を出すな!』(NHK総合)はすごく話題になっていましたよね。実写作品で全身で演じるのに対して、声だけの演技に難しさはありましたか?
伊藤:いつもの実写のお芝居だと、私は言葉による説明的なものがあまり好きではなくて、「これ、言葉じゃなくても伝わるものが絶対にあるはずですよね」という話をしているんですが、声優はむしろ言葉でしか伝えようがなくて難しかったです。表情で訴えかけることはできないし、いろいろと奪われた感じがしました。私が“浅草氏”の表情に言葉を乗せるので、アニメとして先に正解が出ているから、そこに寄り添って感情を作っていくのが特に難しかったですね。あと、リアリティを求めることもすごく大事だけれど、大袈裟な方がうまくいったりもして、そこの塩梅が難しかったです。
ーー昨年は主演作である『タイトル、拒絶』が第32回東京国際映画祭で上映されましたね。
伊藤:私は主演というポジションで出させていただいていますが、完全に群像劇なので、みんなに見せ場があって、全員が主役なような作品でした。いろんなデリヘル嬢がいる中で、それぞれの抱えている葛藤や恋模様を観ている人にぶん殴る勢いで突きつけるというか、そういうパンチのある作品です。いろんな視点があるし、いろんな考え方がある。「みんな頑張っているんだよ」というのを、真っ直ぐ伝えてくれる作品でした。
ーー今年も引っ張りだこですね。『ステップ』の“ケロ先生”は、出番は決して多くないものの、作品の中で背負っているものがとても大きい役どころでした。改めて撮影を終えて、メッセージをお願いします。
伊藤:親子二人の成長を見届けられるのは、すごくいい時間でした。「愛とは何か?」「家族とは何か?」など、誰しもの身近に当たり前にあるようなものを、とても丁寧に描いている作品です。私はこの作品を観て、もうボロボロに泣きました。めちゃくちゃいい映画が出来上がっているなと心の底から思います。
■公開情報
『ステップ』
7月17日(金)全国ロードショー
出演:山田孝之、田中里念、白鳥玉季、中野翠咲、伊藤沙莉、川栄李奈、広末涼子、余 貴美子、國村 隼ほか
監督・脚本・編集:飯塚健
原作:重松清『ステップ』(中公文庫)
主題歌:秦 基博「在る」(AUGUSTA RECORDS / UNIVERSAL MUSIC LLC)
製作プロダクション:ダブ
配給:エイベックス・ピクチャーズ
(c)2020映画『ステップ』製作委員会
公式サイト:www.step-movie.jp
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