『この世の果て、数多の終焉』予告編公開 人の精神を蝕む知られざる植民地支配の闇が

『この世の果て、数多の終焉』予告編

 8月15日より公開となる映画『この世の果て、数多の終焉』の予告編と場面写真が公開された。

 「フランス映画祭2018」でも上映された本作は、第二次世界大戦末期、フランス領インドシナの凄惨な戦場の実態と、傷ついたひとりの兵士の魂に迫った戦争ドラマ。主人公ロベールを演じるのは、『ロング・エンゲージメント』『ハンニバル・ライジング』『サンローラン』のギャスパー・ウリエル。グザヴィエ・ドラン監督と組んだ『たかが世界の終わり』ではセザール賞に輝いた。また名優ジェラール・ドパルデューが、ロベールの魂を救済しようとする作家役で出演。「フランス映画祭2016」で上映された『愛と死の谷』のギョーム・ニクルーが監督を務めた。

映画『この世の果て、数多の終焉』予告編

 公開された予告編では、1945年3月のフランス領インドシナを舞台に、駐屯地での殺戮をただひとり生き延びたフランス人兵士ロベールの姿が描かれる。森をさまよって意識を失ったところを地元の農民に救われ、兄を虐殺したヴォー・ビン中尉への復讐を果たすことを決意し、ベトナム人娼婦マイとの激しい情愛や精神が壊れていくさまが切り取られている。

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■公開情報
『この世の果て、数多の終焉』
8月15日(土)シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
監督:ギョーム・二クルー
出演:ギャスパー・ウリエル、ジェラール・ドパルデュー
配給:キノフィルムズ・木下グループ  
2018年/フランス/仏語・ベトナム語/カラー/SCOPE/5.1ch/103分/原題:les Confins du monde/英題:To the Ends of the World/日本語字幕:手束紀/R18+

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