池田エライザ「一足早く夏の香りをお届けできることを嬉しく思います」 初監督作の海外初上映決定

池田エライザ「一足早く夏の香りをお届けできることを嬉しく思います」 初監督作の海外初上映決定

 女優の池田エライザの初監督作『夏、至るころ』が第21回全州国際映画祭に正式招待され、海外で初上映されることが決定した。

 本作は福岡県田川市で育った幼なじみの男子高校生ふたりを軸に、青春時代の後悔や挫折、人生の希望や家族の愛を、みずみずしく描き出した物語。福岡市出身の池田監督は、昨年、田川市でシナハンやロケハンを開始、地元の人々と交流を深め、8月に田川市オールロケで撮影を行った。「ふるさと」への思いや、自らの経験を織り交ぜた完全オリジナル作品となる。

 主演を倉悠貴が務め、全国2,000人の中からオーディションで選ばれた石内呂依、監督の化身ともいえるヒロインに扮したさいとうなりらに加え、リリー・フランキー、原日出子、安部賢一、杉野希妃、大塚まさじ、高良健吾らが脇を固めた。

 全州国際映画祭では、シネマ・フェスト部門にて上映される。同部門では、『蜜蜂と遠雷』『Red』が日本から選ばれている。

 池田監督、全州国際映画祭プログラム・ディレクターのムン・ソク、韓国ジャーナリストの土田真樹からはコメントが寄せられている。また、作品のメインビジュアル、池田監督の撮影風景写真も初公開された。

コメント

池田エライザ監督

『夏、至るころ』が全州国際映画祭に正式招待されました。池田組、キャスト、スタッフともども光栄な気持ちです。自粛が続く中、外の香りに想いを馳せている方々へ、一足早く夏の香りをお届けできることを嬉しく思います。何年経っても、あの夏のことは忘れないだろう。きっとそう思える夏を切り取ってまいりました。少年少女ら特有のきめ細かい感情と、和太鼓の爆発的な音に、身を委ねていただければ本望です。

ムン・ソク(全州国際映画祭プログラム・ディレクター、映画雑誌『シネ21』元編集長)

池田エライザ監督は、韓国でも女優としてよく知られています。監督デビュー作を全州で初めて上映できることになり、プログラマーとして、とても光栄に思っています。『夏、至るころ』(英題:Town without Sea)は俳優出身である池田監督の演出力が余すことなく発揮されているように感じます。新人俳優からでも良い演技を引き出すことは優れた演出家の美徳とされますが、この映画こそ、まさにそのケースだと言えるでしょう。監督がまだ24歳であるにもかかわらず、デビュー作でこれほどの演出力を見せてくれたことに大変驚かされました。あまりに称賛しすぎることは、図らずも監督の未来の妨げになるかもしれず、この辺で終わりにします。しかし、池田監督がこの映画でも引用しているモーリス・メーテルリンクの『青い鳥』の一節のように、“(演出家としての)幸福は遠くではなく、近くにある”とお伝えしたいです。この映画の舞台である田川の美しい景色、翔と泰我が都に出会うシーンや、三人がプールで騒動を繰り広げるシーンはとても美しかった。そして何より、映画のハイライトにあたる後半の祭りのシーンが最も印象的でした。翔と泰我の感情が激しくぶつかり合い、劇的に緊張し高揚するシーンだからです。そこからエンディングまで一気に駆け抜けるテンポが非常に爽快でした。そして、深く余韻が残るラストシーンでした。

土田真樹(韓国ジャーナリスト)

全州国際映画祭は韓国三大映画祭の一つであり、発足時から次世代のクリエイターを育ててきたことで評価が高く、釜山やプチョンと比べても、作家性の強い作品が集まるのが特徴です。もちろん、イ・チャンドン監督の弟であり、『オアシス』や『バーニング 劇場版』などの作品を二人三脚で手掛けてきた大物プロデューサー、イ・ジュンドン氏がフェスティバル・ディレクターであることからも、その姿勢は推察されます。彼らに作品が選ばれたことは、アジアの映画界をはじめ、海外に「映画監督、池田エライザの誕生」を知らしめることにつながるでしょう。

■公開情報
『夏、至るころ』
2020年日本公開予定
原案・監督:池田エライザ
出演:倉悠貴、石内呂依、さいとうなり、安部賢一、杉野希妃、大塚まさじ、高良健吾、リリー・フランキー、原日出子
脚本:下田悠子
プロデューサー:三谷一夫
企画:田川市シティプロモーション映画製作実行委員会、映画 24 区
製作:映画24区
企画協力:ABCライツビジネス
協力:田川市・たがわフィルムコミッション

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