『一度死んでみた』インタビュー

広瀬すず、初のコメディ挑戦で感じたこと 「必死な部分が強かったので、遊び心も必要だと思った」

「感想としては“難しい”しか出てこない」

ーーアドリブはなかったんですか?

広瀬:アドリブも特にやらずに終わりましたね。正直、自分の体質的にはそっちの方が向いていると思いました。役として好きなのは、今までやってきたような、重みがあるような役なので。感情をむき出しにするシーンなどはストレスなくできましたし、ものすごく楽しんでお芝居をすることができたんですけど、やっぱり感想としては「難しい」しか出てこなくて……。でも、今までやってきたような役のイメージがあったからこそ、これくらい真逆で極端な女の子の役を初めて演じて、みなさんをいい意味で裏切ることができるのかなと思います。

ーーデスメタルを熱唱するシーンもものすごく迫力がありました。

広瀬:ありがとうございます(笑)。抵抗はありませんでしたが、もともとそんなに歌が得意ではなくて……。それこそ人前で歌を唄う機会がほとんどなかったんですけど、高校生の頃ドラマに出させていただいたとき、どの作品の現場でも「声が小さい」って言われたんです。それがきっかけで1人でカラオケに行くようになって。

ーー1人カラオケですか?

広瀬:1人でカラオケに行って唄って、大声を出す習慣をつけようとしていたんです。だから今回も、1人カラオケだと思ってやってやろうと(笑)。そしたら、気持ちが発散される感覚で、挑発するのがすごく楽しくなってきて、最終的に恥ずかしさはなくなっていきましたね。

ーー初のコメディ挑戦となった今回の経験を振り返っての感想を聞かせてください。

広瀬:いつか役で髪を染めたいなと思っていて、今回それが叶ったんです。実際にやってみて、見た目から変化させるのも大事なんだなということに気付きました。オンオフははっきりするんですけど、役から影響を受けることもあったりして。この作品の撮影中に、自分の私服もちょっと派手になったりしたんです(笑)。今までは必死な部分が強かったので、そういう遊び心も必要なんだなと思いました。それは、堤(真一)さんや吉沢(亮)くん、リリー(・フランキー)さんなど、コメディ作品の経験がある方を見ていても思いましたし、いい意味で遊んでいる感じはすごく憧れるものがありました。

■公開情報
『一度死んでみた』
全国公開中
出演:広瀬すず、吉沢亮、堤真一、リリー・フランキー、小澤征悦、嶋田久作、木村多江、松田翔太、加藤諒、でんでん、柄本時生、前野朋哉、清水伸、西野七瀬、城田優、原日出子、 真壁刀義、本間朋晃、野口聡一(JAXA宇宙飛行士)、 佐藤健、池田エライザ、志尊淳、古田新太、大友康平、竹中直人、妻夫木聡
監督:浜崎慎治
脚本:澤本嘉光
音楽:ヒャダイン
配給:松竹
製作:松竹、フジテレビジョン
(c)2020 松竹 フジテレビジョン
公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/ichidoshindemita
公式Twitter:@shindemitamovie
公式Instagram:@ichidoshindemita

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