波瑠が明かす、『弥生、三月』役作りの裏側 「見えていない部分を蓄えておく必要があった」
「私は弥生と太郎の関係性がすごく好き」
ーー編集的に時系列はバラバラになっていましたが、もちろん撮影も順撮りというわけにはいかないですよね?
波瑠:撮影もバラけて撮っていたので、10代になったり50代になったり(笑)。また今回は桜を目がけてロケ地に行く場面もあったので、桜の状況を見て、「今日は一旦ここで引き上げよう」とか「もうちょっと桜が咲いたら撮りに来よう」みたいなこともしていました。
ーー実際に完成した作品をご覧になっていかがでしたか?
波瑠:何回か観たんですが、すごく良かったです。弥生も太郎もすごくよく撮っていただいたなと思います。でも、急に歳をとっていくので、ちょっと恥ずかしい部分もありました。「このメイクって大丈夫なのかな?」みたいな気持ちが出てしまうところもありました(笑)。
ーー波瑠さんから見て、弥生と太郎の関係性はどうですか?
波瑠:ちょっともどかしいけど、いい関係だなと思います。お互いを想うあまりに、関係をどうにもできない時って誰にでもあると思うんです。踏み込みすぎたり、遠ざかってしまったり。ふたりとも駆け引きとかを器用にできるタイプじゃないからこそ、すれ違い続けてしまう。見ていてもどかしいですが、嫌な気持ちは残らない。いま、高校の頃の同級生たちと集まっても、その空気感だったり、どういうことで盛り上がるかって、大人になっても変わらないんですよね。弥生と太郎にはその感じがすごくあるので、私はふたりの関係性がすごく好きですね。
ーー今回の『弥生、三月』を通して、波瑠さんの中で感じたことや気付いたことがあれば教えてください。
波瑠:人って結局ひとりなんだなと思いました。自分がひとりだと思うから、誰かと一緒にいたいと思ったり、思い出す人がいたりする。でも、一緒にいれば完璧かというと全然そんなことはない。誰かから孤独と言われるような環境ではないのに寂しさを感じるのが本当の孤独だと私は思っています。弥生と太郎は、そういうことにお互いが気付くことができたから、最終的に一緒になれたのかなと思います。そこにに辿り着いて初めて、自分ではなく誰かのことを思えたりするのではないかなと感じます。こうやって、どこかで信じ合えていた男女の存在が、誰かを元気にしたり、誰かを応援したりできるメッセージになりうるんじゃないかなと、完成した作品を観て思いました。
ーー映画のタイトルにもなっている「3月」は、波瑠さんにとってどんなイメージですか?
波瑠:いまの事務所に入るきっかけとなったオーディションが、3月にあったんです。その時に受けに行ったオーディションがきっかけで、いまここにいるっていうのはすごく大きいことだと思います。あと、『あさが来た』のオーディションもこの時期でした。世間的には4月は環境が変わっていく月だと思うんですが、私はいつも3月にきっかけがあるんです。なので、3月にはそういう環境が変わった思い出がたくさんあります。
■公開情報
『弥生、三月 -君を愛した30年-』
全国東宝系にて公開中
脚本・監督:遊川和彦
出演:波瑠、成田凌、杉咲花、岡田健史、小澤征悦、黒木瞳
製作:電通、東宝
配給:東宝
(c)2020「弥生、三月」製作委員会
公式サイト:https://yayoi-movie.jp/
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