『知らなくていいコト』最終回でさらに魅了される!? 役者・柄本佑の魅せる技、“尾高さん”の軌跡

 いよいよ最終回を迎える『知らなくていいコト』(日本テレビ系)。主人公・真壁ケイト(吉高由里子)の父親が殺人犯か否かの真相に向けた物語の展開と共に盛り上がりを見せているのが、柄本佑演じる“尾高さん”のいい男ぶり。不器用で、まっすぐで、色気があって……そんな彼に魅了される女性たちが急増中だ。

 ドラマは、大石静によるオリジナルストーリー。週刊誌「週刊イースト」の記者・ケイトが、母親の死をきっかけに自身の出生の謎を追うこととなり、予期せず父が殺人犯・乃十阿徹(小林薫)かもしれないという事実が発覚。そこから物語が展開していくのだが、とにかく柄本演じるケイトの元彼・尾高由一郎のカッコよさが異常レベルなのである。

 第1話で、重岡大毅演じる野中春樹と婚約関係にあったケイト。だが、父親に関する疑惑を知った野中に「やっぱり結婚は無理だなって思うんだ」と裏切られてしまう。そのクズっぷりにも言及したいところだが、ここでは尾高さん一本に絞って魅力を伝えよう。

 その第1話では、ごく普通の元彼に見えた尾高。だが第2話で、尾高のプロポーズをケイトが断っていたことが明らかになったあたりから、彼の株は急上昇。「なんで結婚したいなんて言ったの?」というケイトに、「それは、ケイトを離したくなかったからだよ」と、これ以上ないストレートな言葉。さらに当時、ケイトが殺人犯の娘かもしれないとわかった上でプロポーズしていたことが判明。ダメンズ野中とのギャップも相俟って、尾高は“いい男街道”スタートダッシュを決めるのだった。

 それ以降、尾高さんのイケメンぶりが止まらない。第3話では、ケイトと別れた理由を明かした野中に「お前サイテーだな」とクールに言い放つ。その一方で、傷ついたケイトを支える包容力と、優しい話し方が、なんとまぁ色っぽい。視聴者ですらドハマりする尾高さんに、ケイトが惹かれるのは当然なのだが、問題は彼に妻子がいるコト……。

 徐々に距離は近づくも、今はまだ不倫じゃないと自分達に言い聞かせるケイトと尾高。だが第6話、彼は「問題が一個ある。俺の心の中にいつもケイトがいる」と打ち明ける。それでも、なんとか踏みとどまろうとした2人だったが、欲望を抑えきれなくなった尾高はケイトに突然のキス。本能剥き出しの口づけに、尾高の新たな一面を見た気がして、女心は刺激されるばかりだった。

 第7話では、ケイトに逆恨みした女性(三倉茉奈)から刺されそうになったケイトをかばい、尾高が負傷。それだけでも十分かっこいいのだが、「一人で怖くない?」と電話越しにケイトを気遣い、「心配しないで」と強がる彼女に対して「心配しないわけないじゃん」と、ハートをじんわり溶かしにくる。その傍ら、“ケイトが乃十阿の娘である”と他媒体にリークした野中の顔面には、荒々しく右フック。命がけで自分を守り、自分を傷つける者には容赦しない。ケイトにとって、尾高はヒーローそのものだ。

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