第91回アカデミー賞短編賞受賞作を長編化 ジェイミー・ベル主演『SKIN/スキン』5月公開決定

『SKIN/スキン』5月公開決定

 第91回アカデミー賞で短編映画賞を受賞した短編をもとに制作された長編映画『SKIN/スキン』が5月9日に公開されることが決定し、あわせてメインカットと場面写真が公開された。

 本作は、実際に2003年に米国で発足したスキンヘッド集団「ヴィンランダーズ」の共同創設者ブライオン・ワイドナーの実話をもとにつくられた社会派ドラマ。新鋭監督ガイ・ナティーヴは、憎悪の円環から脱け出そうとする元レイシストの男を主人公に、レイシズムの非道、人間の再生の軌跡、そして彼を支えようとする社会の寛容を描き出す。

 白人至上主義者として生きてきた男の、過去との決別。人は生まれ変わることができるのか。スキンヘッドに差別主義者を象徴する無数のタトゥー。白人至上主義者に育てられ、憎悪と暴力に満ちた生活を送っていたブライオンは、シングルマザーのジュリーと出会い、これまでの自分の悪行を悔い、新たな人生を始めようと決意する。しかし、脱会を許さないかつての同志たちから執拗な脅迫、暴力を受けることとなり、ジュリーたちにもその矛先は
向き始める。

 イスラエル出身でユダヤ人のナティーヴ監督は、ブライオン・ワイドナーを題材にMSNBCが制作したTVドキュメンタリー『Erasing Hate(原題)』(2011年)を観て、この実話の長編映画製作に強い興味を抱いた。アメリカで女優として活躍する妻のジェイミー・レイ・ニューマンの助言により、まずは長編のための出資を募ることを目的に、人種差別を題材にした短編『SKIN』を製作。結果、第91回アカデミー賞短編映画賞を受賞したこの短編を足がかりに、夫婦は、物語や設定を一新した同タイトルの長編の製作に取りかかった。暴力と憎悪の渦から脱け出そうとするブライオンを演じたのは、『リトル・ダンサー』『ロケットマン』のジェイミー・ベル。短編『SKIN』にも出演したダニエル・マクドナルドが、ブライオンに新たな道を示す女性ジュリー役を演じる。本作は、第43回トロント映画祭で高い評価を受け、北米ではA24が配給する。

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■公開情報
『SKIN/スキン』
5月9日(土)より、新宿シネマカリテにてロードショー
出演:ジェイミー・ベル、ダニエル・マクドナルド、ダニエル・ヘンシュオール、ビル・キャンプ、ルイーザ・クラウゼ、カイリー・ロジャーズ、コルビ・ガネット、マイク・コルター、ヴェラ・ファーミガ
監督・脚本:ガイ・ナティーヴ
製作:ジェイミー・レイ・ニューマン、ガイ・ナティーヴ
撮影:アルノー・ポーティエ
編集:リー・パーシー、マイケル・テイラー
音楽:ダン・ローマー
配給:コピアポア・フィルム
2019年/アメリカ映画/118 分/DCP/カラー/スコープサイズ/原題:Skin
(c)2019 SF Film, LLC. All Rights Reserved.
公式サイト:skin-2020.com

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